Cafe HOUKOKU-DOH

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IVYおじさんの創業日誌

5年ぶりのリモート飲み会

火曜日は夕方から人事パーソナルコーチのセッションをオンラインで1時間半行った。スタートして約1ヶ月、4百ページあるテキストの半分以上を終えた。スムーズな進捗状況である。

 

コーチのお相手は、店主の昔からの友人で、知り合った当時は採用支援企業の社員として働いていて、人事なかまでの飲み友だちの1人であった。その後、担当していた日系大手の老舗メーカーから声がかかり、人事として転職した。

 

転職してからの彼は、毎年担当部署が変わり、聞いているだけで、人事の重要領域をはやめに経験させて、人事の専門性を身につけさせる幹部候補生の促成栽培コースに乗っているのは、店主のようなメーカー人事から見れば確実であった。

 

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その後、子会社のタイ国の現地法人に、赴任先の法人だけでなく、地域の他のグループ会社の人事も担当するようなポジションで赴任することになった。聞けば赴任先の現法がある工業団地は、店主が前々職で一緒に働いていた先輩が赴任している会社と同じ工業団地だったので、赴任前に紹介したのであった。

 

海外に駐在員として赴任する場合、まず現地の生活を立ち上げることがなによりも重要だ。仕事の担当する範囲も日本の2倍、3倍と広がるし、言葉の問題もある。仕事でのストレスは想像以上だ。さらに私生活でもストレスを抱えることのないように、1日もはやく慣れることが大切なのだ。

 

そんなとき、いちばん助かるのは同じ地域に駐在しているほかの会社の日本人駐在員の存在だ。当然同じ会社の駐在員ともコミュニケーションはしっかりととるのだが、同じ会社だけに仕事の延長線上になったり、社内の序列や人間関係が持ち込まれたりと、逆にストレスになってしまうケースも多い。その点、ほかの会社の駐在員であれば、近所づきあいと同じ距離感でお付き合いできるし、気が合えば仲良くなることもでき、お互いに距離感をコントロールできるのである。

 

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また、海外での生活なので、言葉ができないと情報を得ることがむずかしい。ネット、新聞、本などのリソースが日本のようには機能してくれない。そういったときにリソースとして駐在員同士のネットワークはとても力強い味方なのである。

 

タイに駐在した彼と店主の先輩は、どうやら気が合ったようでかなりの頻度で休日にゴルフや食事の時間をともにしていたようであった。彼からは、先輩を紹介したことについて、帰国後とても感謝された。

 

毎週のコーチの合間に、「そういえばタイの先輩はどうしているのかな?」という話になり、それじゃいっそコーチが終わった続きで、ご招待してオンライン飲み会をやることになったのであった。

 

5年ぶりであった先輩は、まったく時間の経過を感じさせないほど以前のままで、たいへんお元気そうであった。ただ、会社が今年から吸収合併されたことで、仕事の方は大忙しといった状況らしく、たいへんそうであった。

 

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お互い近況報告をしあって、元同僚や部下の近況をいろいろと教えていただいた。やはり連結の従業員数が2万人から9万人となり、話を聞いただけでまったく異次元の規模の組織で、むかしの面影はまったくなくなっているようであった。

 

それだけの大きな変化が起きていても、グローバルで見ると自動車部品メーカーでは売上高で13位と、まだまだライバルは巨大である。これからが合併の効果を出せるかの正念場という感じだ。

 

会社に残っている先輩から見ると、なんの後ろ盾もない中、独立した店主はチャレンジングに見えたらしい。一方同じくらいおおきな変化の中で、ご苦労されている先輩や、元同僚のみんなが、とてもがんばっているように感じられた。公式会議がすべて英語など、とても店主にはついていけない。

 

世の中が大きく変化している現在、どこにいても世の中の動きに無関係で、のんびりしていることなどできないと、あらためて感じさせられたのであった。