取引き金融機関
当社のメインバンクは、住信SBIネット銀行と取引させていただいている。ちょうど1年くらい前、前職を退職する際に個人で取引るする金融機関の見直しをした。
仙台の自宅を賃貸に出したり、横浜で家を借りたり、資格を取ったり、更新したりと、会社員時代と違った生活パターンを取るようになり、口座振込の機会が増えてきた。そうすると振込手数料が気になりはじめた。
ネット銀行
金融ビックバン前の振込手数料は、申し合わせたようにどこも同じ金額といったイメージがなかなか抜けなかったが、ネット銀行系の手数料が安いという噂は聞いていたので、金融機関の見直しをすることにしたのだ。
調べてみるとやはりネット銀行系は安い。無店舗営業が基本のビジネスモデルなので、そのコストを還元してくれているので当然といえば当然であるが、金融機関にそれほどのサービスを期待をしていない立場では、手数料は安いに越したことはない。
店主が選んだ住信SBIネット銀行は、振込手数料とATM利用料が4つのステージ別に設定されていて、それぞれ前月の口座の利用状況に応じて翌月の手数料が決まる。店主はステージ3という振込手数料、ATM利用とも月10回まで無料というランクで使っている。
法人口座
このインパクトの大きさに法人口座をつくる際にも真っ先に調べて申し込んだ。しかし法人口座の場合には、手数料は割安なのだが、他の金融機関とくらべてサービスラインナップが劣る部分があった。
具体的には、社会保険料の引落し口座として指定できないこと、それから税金の納付ができないこと、そしてペイジーという国や地方自治体への決裁サービスが使えないということである。
なにか店主には、既存の金融機関と国が結託してネット銀行という新興勢力を締めだしている構図にしか見えないのだが、現在のところ使えないのは事実なので、税金や社会保険料を納めるための口座を別につくるしかない。
そこで比較的法人口座の作りやすいといわれる信金に口座をつくった。しかし法人口座の場合、ネットバンキングを申し込んだだけで月額千円以上の手数料を取られるのだ。
社会保険料の引落しと窓口での税金の納付であれば、月に1回信金に通えばいいかと考え、ネットバンキングは契約しなかった。営業担当からはおどろかれたが。
そうやって半年が過ぎたが、ここのところ横浜の自宅と仙台の実家での仕事が半々になってきた。そうするとやはりネットバンキングでないのは都合が悪いのだ。
経理処理は税理士にお願いをしている。毎月末に経費の領収書や口座の入手金明細、カードの利用明細などをまとめて送っている。領収書以外のデータで送れるものは、ダウンロードしてメールで送っている。
しかし、信金の入出金明細だけは通帳を記帳してきて、コピーを送っているのだ。この理由だけで月末に横浜にいなければならないというのも、リモートワークが必須のこの時代にナンセンスである。
という訳で、法人口座のネットバンキング手数料を調べてみた。社会保険料の引落しとペイジーに対応しているメガ、地銀、信金などを調べたのだが、手数料無料という銀行があったのだ。それもメガで。
さっそく審査を申し込むと、ここはやはりメガであった。必要書類の写しを郵送せよというのである。会社の印鑑証明も要求され、会社登記の際に電子申請で省略可能だったので、今回あらためて届けてきた。
それでもネットバンキングが無料で使えるのはありがたい。またメガであれば、万一業容が拡大して融資をお願いする際にも心強い。
今月から電子請求書のクラウドもはじめたので、これで紙は領収書だけとなった。
それにしてもネットバンキングにして金融機関の業務効率化に協力しているにも関わらず、手数料を取るというのは、どういったロジックなのであろう。まったく理解に苦しむ。
一方今回申し込みをした金融機関は、危機感を持って経営をされているというのが、商品ラインナップからもわかるし、そのような報道も見た記憶がある。
環境の変化に追従できず、滅びていくことのないように、自分自身も気をつけて会社経営をしていきたい。