Cafe HOUKOKU-DOH

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IVYおじさんの創業日誌

クラウドストレージ

新年の仕事はじめは、クラウドストレージの選定作業からスタートした。会社をスタートさせるときから、使うつもりではあったのだが、いざ契約ということになると、たくさんあるサービスのなかから、どれを選んだらいいのかわからず、ズルズルときてしまっていた。

 

リモートワークがデフォルトで、自宅のオフィスだけでなく、クライアント先やコワーキングスペース、仙台の実家など場所にとらわれず仕事をしているので、どこからでも付加価値の源泉であるデータにアクセスする必要がある。

 

また、2期目を迎え、今後の業容拡大を目指し、他のコンサルタントメンバーなどとのコラボも考えると、データ共有の仕組みは必須なのだ。

 

リスク対策

これまでは、仕事用PCのCドライブにすべてのデータを保存しておき、定期的に外付けのハードディスクドライブにバックアップを取っていた。しかし、バックアップの頻度も四半期に一度くらいで、事故の際のデータ復旧という点では現実的ではない。

 

クライアント企業とのデータ共有も、これまではそんなに頻度も多くなかったので、ZIPファイルにパスワードをかけメールに添付して送るといった、初歩的な対応でやってきた。しかし、この方法はセキュリティ的にはほとんど意味がないという。

 

diamond.jp

 

今年は人事制度の見直しなどの大型案件がスタートする予定だ。そうなるとクライアント企業とのデータのやり取りや共有の頻度が飛躍的に増える。その場合、イチイチパスワード付ファイルのメール送信では非効率の上、リスクも高い。

 

また、PCそのものがウイルスに感染してしまった場合、仕事がストップしてしまう。クライアント企業にも迷惑がかかるどころか、NDA違反になってしまう可能性も大いにある。

 

使い勝手

ネットで調べてみると、まとめサイトやベンダーのBlogなどにたくさんの比較がある。多いサイトでは約20ものサービスを紹介しているが、メジャーどころだと、以下の4つのようだ。

サービスはどれも一長一短といった感じで、そんなに変わりはない。そんななかで店主が選定のポイントにしたのは「操作性」。これまで海外大手の無料サービスは何度かトライしたことがあるが、いずれも操作性が直感的ではなく、あきらめてしまった経験がある。

 

コワークストレージ

そんな感じでネット記事をいろいろと読み漁っていると、コワークストレージというサービスが目にとまった。NTT東日本が昨年リリースした中小企業向けクラウドサービスである。

 

business.ntt-east.co.jp

 

なかでも気に入っのは「コワークストレージ Drive」。導入時に設定すると、クラウドのストレージがPCのドライブに割り当てられ、その後はまるで社内のファイルサーバーと同様の操作感で利用できる。ローカルのドライブや共有フォルダと同じようにファイルやフォルダを取り扱えるのだ。

 

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エクスプローラー使って、ドライブをひらくといままでのCドライブとまったく同じようにファイルが並んでいる。コピーや移動もPC上とまったく変わらない。これはなによりの機能である。

 

プロジェクト管理

複数あるプランのなかで選んだのは、もっとも安価な「スタート」プラン。100G/5IDで月額2,750円である。ディスク容量とID数の違いだけで機能はどのプランも同じだ。

 

社外とのファイル共有の方法は2種類ある。ひとつはファイル保管場所のURLをメールなどに貼り付けて、先方にダウンロードしてもらう方法だ。この方法でパスワードを事前に決めておけば、PPAP(「Password(パスワード)付きZIP暗号化ファイルを送ります」「Passwordを送ります」「Aん号化(暗号化)」「Protocol(プロトコル)」を略したもの)から完全に開放される。

 

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もう一つは、共同プロジェクトなど共有が頻繁な際に便利なプロジェクト管理という方法だ。これは、クラウドストレージ内に共有用のフォルダを作成し、社外メンバーのメールアドレスを登録するだけで、アクセスできるしくみである。メンバー数はIDには含まれず、200ユーザーまで利用でき、アクセス権は参照専用も設定できる。

 

ただし、プロジェクトメンバーでのアクセスでは、コワークストレージ Driveは利用できず、ブラウザーからのアクセスのみに限られる。

 

コスパ

中小企業向けとうたっているだけあり、単価は先ほどのメジャーより若干高めという印象だ。しかし、日本語のていねいなマニュアルが豊富にそろえてあることや、サポート窓口の手厚い対応などを考えると、逆に安いかもしれない。

 

メールでの問合せの際、回答は電話、メールどちらでもOKと入れて送ったら、30分もしないうちに電話がかかってきて、即解決。情シス要員など抱えられるはずもない中小企業では、事業継続や効率化の観点からサーバー管理のアウトソーシング費用ととらえれば格安だと思う。

 

インフラは整ったので、あとはこインフラをフル活用する仕事を契約するだけである。