Cafe HOUKOKU-DOH

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IVY Note No.41

OLDIES BUT GOODIES

”OLDIES BUT GOODIES”タツローさんが自身のラジオ番組「サンデーソングブック」でオールディーズを語るときによく使うフレーズである。「古いけれでもいい曲」という意味で、いい音楽は時代を超える不変の価値があるということをリスナーに説明している。

 

このフレーズを耳にするたびに、店主のアイビーに対するスタンスととても似ているとひとりでほくそ笑んでいる。若かりし頃にアイビーに出会ってよかったと40年以上も思い続けているのだ。

 

最初のころは、アイテム1つ買うにも、バイトしてお金をためてやっと手に入れるという感じであった。なので、シーズンごとに流行りが変わってしまい、ようやく手に入れた一着が時代に合わないなんて考えられないと思っており、そういう意味で、いい洋服だと本気で思っていた。

 

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当時からアイテムの一つひとつは多少値が張っても、長い目で見ればそんなに高くもないか、と自分にいい聞かせて買っていたのだが、そのせいなのか洋服以外のモノについても、同じような考えで接するようになっていた。

 

良いものを長く使う

「モノ持ちがイイ」とよくいわれる。基本的に自分のモノを手に入れる際には、衝動買いはほとんどせず、ねらったモノをじっくりと研究して、納得したうえで買うようにしている。

 

手に入れるモノにホレこんで手に入れているので、手に入れた後に飽きるということはほとんどない。どれも使っていくうちにどんどん自分の体に馴染んでいくし、それに比例して愛着もわいてくる。ほかのモノに目移りするヒマがないのである。

 

仕事に使っているシャープペンは、モンブランのツイスト式の「ジェネレーション」というモデルである。すでに20年くらい使っているのだが、内部のプラスチック製のカラーが割れてしまい、これまで部品取り用の同モデルを3本ほどメルカリで買って補修して使っている。

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あたらしいシャープペンを買う気にならないのである。シャープペンはこれでないとしっくりいかない、という感じである。

 

刻み込まれた歴史

最近はメルカリなど便利なツールがあり、なかなか新品が売っていないという事情もあるので、古着を買って着ることも増えたが、基本的は新品を買うようにしている。

 

やはり、一緒に過ごした時間というか、その服やモノに、刻み込まれた歴史というのは、なにものにも代えがたいものなのだ。それが一層愛着を深いものにしてくのかもしれない。

 

そんな感じなので、洋服は流行りに左右されず、長く身につけられるアイビーにたどり着いたのは必然だったのかもしれない。

 

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手軽で安価を否定するつもりはない。しかしこれからの持続可能な「循環型社会」を目指すのであれば、一考の価値はあると思う。

 

長く付き合っていく服やモノなので、それにふさわしい品質のイイものをチョイスしていきたいものである。