ワードローブチェックリスト
先週に引き続き、ブルゾンを見ていくことにしよう。
スコティッシュドリズラー
日本名をスイングトップという。この名前もトレーナーと同じでVANが米国から持ち込んだときに命名したものである。
先週ご紹介したバラクーダG9とディテールは似ているのだが、襟、袖、身ごろの裾部分がリブ処理されておらず、全体としてスッキリとした印象である。
店主より上の世代では、ジェームスディーンが映画で着ていたイメージが非常に強く、したがって定番カラーも赤となっている。
真っ白なTシャツにロールアップしたリーバイスの501を履き、その上に真っ赤なスコティッシュドリズラーを羽織り、リーゼントヘアーでバッチリ決めたその姿は、当時の若者だけでなく、その後も語り継がれ、50'sファッションの流行などでもクローズアップされた。
アイビー的に着こなすのであれば、やはりカーキのコットンパンツと合わせたいところである。ゆったり目のドリズラーのシルエットに細身のコットンパンツは相性がいい。全体のシルエットがスマートに見える。
ドリズラーのなかには、スクールトレーナーのロゴがチラリとのぞくようにコーデするのもいい。トレーナーをTシャツの上にそのまま着るのであれば、足元はバスケットシューズかランニングシューズを合わせてスポーティーに行きたい。
足元をローファーやデザートブーツで固めるのであれば、トレーナーのなかにB.Dシャツを着こんでちょっとこぎれいなイメージをつくってみると、全体の印象ががらりと変わってくる。
そんな足元と襟元の変化で印象を変えて楽しむのもアイビーならではである。
ウインドブレーカー
文武両道のアイビーリーガーだけに、スポーツウェアからワードロープ入りした洋服も多い。グランドコートなどと呼ばれることもあるウインドブレーカーもそのひとつである。
無地のシンプルなものもいいが、由来を考えるとアイビーリーグのロゴなどが入っているモノ(正規品でなくてもいいので)だと一層雰囲気がでる。
春先のコーデで店主がイメージするのは、LeeライダースのウエスターナーのボトムスにタッターソールのB.Dシャツを合わせ、その上にウインドブレーカーを羽織る。スポーツウェアにあえて襟付きシャツを合わせるのだ。
足元はB.Dシャツに合わせてローファーでもいいし、ウインドブレーカーに合わせてランニングシューズでもいい。そのコーデにデイパックを背負って歩けば、アイビーリーグのキャンパスから飛び出してきた感じが出せる。
日中と朝晩の寒暖差が大きいこの時期、風を通さず、たたんで丸めるとコンパクトになるウインドブレーカーはとても便利なアイテムであるので、ワードロープへの追加を検討してみたい。