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人事屋修行記(第54話)

システム立上げ

年明け1月からの新システムでの給与計算開始に向けて、1999年の年末年始は準備作業で大忙しです。12月は通常の業務においても年末調整やら創立記念式典などで大忙しのところに、上乗せで新システムの立上げですので、チームのメンバーもオール人事から応援をもらって体制を強化していました。

 

川崎工場の人事から元の上司や本社人事、宮城の人事から3名と、チーム専属の派遣社員として2人を採用し、旧各社のキーパーソン2名、それから情シの担当と店主をあわせ、総勢10名体制で作業を進めていました。

 

年末年始の長期連休も有効に使い準備を進めようと、休日出勤体制を組んで申請をしました。年末は30日まで出勤し、年始は3日からスタートでした。

 

30日は夜8時過ぎまで作業をして、首都圏出張組みを最終の新幹線に間に合うよう新幹線の駅に送り出して終了。年始は3日の朝から頭を仕事モードに切替えてスタートです。

 

12月の勤怠は新旧システムで並行稼動をさせていますので、新しいシステムで勤怠の集計がきちんとできるかから始まりです。勤怠の集計と並行して、新しい人事情報システムで基準内給料がきちんと置き換わっているか、手当額がきちんと算出されているか、所得税の扶養控除が正しく計算されているかなど、一つひとつは単純な計算でもたくさんの項目かつ4千人分というボリュームですので、時間との戦いです。

 

各項目を担当分けしてチェックしていき、アンマッチがある項目については、その原因を探って修正していくことの繰り返しです。単純に置き換えたデータが間違っていた場合には、そのデータを修正すればいいのですが、原因が計算式の条件設定の間違いやプログラムミスの場合、その修正にはかなりの工数を必要としますので、それがないことを祈りながらのチェック作業でした。

 

通常、給与計算の作業は、給与支給日の4稼働日前に計算結果を確定させるよう、業務を進めていくのですが、本番稼動トライのときは、計算結果の確認に十分時間をさけるよう、日程を前倒しして計算結果の確認を集中的に行いました。

 

さいわい、大きなプログラム修正もなく、メンバーのチームワークと努力のおかげで、給与計算の確定日にはなんとか品質不良なしで、無事新しいシステムで給与を確定させ支給することができました。

 

つづく…