さて、Zoomでミーティングをしていて、ミュートのON・OFF以上にスムーズな操作を要求されるのが、画面の共有である。
発表者であったり、議論がすすんでいったときに、その内容を補強するための資料を提示するような場面である。ミーティングの参加者が共有される画面に集中する一瞬だ。
ここで、画面共有するための操作として、コントロールツールバーを表示させ、そのうえで「画面の共有」ボタンをクリックし、あらわれた選択画面のなかから、共有すべき画面を選択したうえで、右下にある「共有」ボタンをクリックする必要がある。
最低でも4つのアクションが必要である。ましてデュアルモニターにしていたら、カーソルがモニター間を行ったり来たりする可能性もあるのだ。そこで威力を発揮するのがこの機能だ。
- [Alt]+[S]… 画面共有の開始 / 終了
このキー操作で画面を選択するポップアップがあらわれるので、[Tab]キーで画面フィールドにアクティブを移動させ、矢印キーで任意の画面を選択し、[Enter]キーでOKだ。
アクションとしては、同じ4つであるが、マウスを使うときにくらべ、カーソルの位置など不確実要素が減るので、その分安定感が出てくる。事前に練習しておけばかなり確実性は向上し、スムーズな画面共有が実現できる。
ひとつ注意点としては、このキーが機能するのは「コントロールツールバー」が表示され、アクティブになっていることが条件である。
Zoomミーティングで画面を共有する可能性がある参加者は、あらかじめ「コントロールツールバー」を常時ONにしておき、共有画面の選択でもたつかないよう、立ち上げているアプリも最低限にしておくなど、事前の段取りは欠かせない。
それだけの準備で快適でスマートな画面共有が可能になり、あのとても長く感じる沈黙の時間から解放されることであろう。