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IVYおじさんの創業日誌

ジョブリスティング

当社のクライアント企業においても、人材の確保というのは大きな課題である。というか、一部の採用力のある企業を除けば、ほとんどの会社が人材の確保に大きな課題をかかえているといってもいい。

 

成長戦略を描いて実行したり、現状の事業を継続していくにあたって、人材という経営資源の確保がいちばんネックになってくることが多いのである。

 

とくに規模の小さな企業であれば、知名度もそんなに高くはなく、待遇にしても超大手などからくらべるとどうしても見劣りしてしまう。なので、採用に関しても同じ土俵で競争するというのは、戦略的に間違っているのである。

 

知名度や処遇以外の部分で求職者に対して魅力を訴求していく方法はあるのだが、その場合、まずは興味をもって話を聞いてもらう必要がある。そこまで導線を引くのがこれまたたいへん難易度が高いのである。

 

店主は会社員時代、新卒、中途とも採用に長くかかわってきた。しかし、当社のメニューには採用の支援はあえて入れていない。それは、コンサルティングを行って付加価値をクライアント企業に提供するほどの力量がないのはもちろん、人材紹介や求人広告などのほかに、いい解決手段を思いつかないことが大きい。

 

 

従来の手段では同じ土俵にしか上がれないのである。

 

先日SNSをながめていると、いつもの広告とは一味違ったキャッチコピーが目にとまった。「広告費を1円も無駄にしないで優秀な人材からの応募を安定的に獲得する方法」とうたっている広告をクリックすると、HPや動画でさまざまな手段で「リスティング広告」を用いた採用手法の優位性を説いていた。

 

リスティング広告とは、Googleの検索結果の上部に3行ほど表示されるテキストだけのあの広告である。広告に対して検索に用いられるキーワードを設定することができ、そのキーワードに興味をもって検索をしている人の結果画面に広告が表示されるのだ。

 

よくSEO(Search Engine Optimization,:検索エンジン最適化)と混同されがちだが、SEOは「検索結果」の上位に表示させる手法であるのに対し、リスティング広告は、「検索結果上部の広告」そのものなのだ。

 

このリスティング広告を用いた採用手法をサイトオーナーは、「ジョブリスティング」と命名し、従来の採用広告などと比較して、その圧倒的な優位性を説いているのだ。

 

原理としてはシンプルで、リスティング広告をターゲットとなる求職者のみにフィットするキーワードを設定して出稿し、広告をクリックすると自社の採用HPに誘導し、応募をうながすというものである。

 

従来の求人広告と決定的に違うのは、特定の求人媒体内で広告が検索されるのではなく、「検索エンジン自体で広告が検索される」ということ。求人媒体内での検索では、知名度や待遇などを採用力のある企業と同じ土俵で比較検討されてしまうので、差別化がはかれない。

 

ご承知のようにネットの検索では、検索結果にも情報があふれているので、知名度や好待遇など目を引きやすい特徴によって、まず取捨選択がなされ、そこで上位に入らなければ、詳細のページなどは見てもらえないのである。

 

 

ところがリスティング広告は、キーワードやオーディエンス(Google検索エンジンのユーザー)の属性を細かく設定したり、広告を表示しない除外キーワードなども設定でき、かなりピンポイントに広告を表示させることができる。

 

また、その結果を豊富にラインナップされている無料の診断ツールを用いて分析して、前述のキーワードやオーディエンスの属性を調整して、求職者以外のクリックを減らすこともできるのだ。

 

こういった分析結果からの広告表示条件設定へのフィードバックというのは、従来の求人広告媒体にはない機能だ。それになにより、リスティング広告はクリック課金なので、クリックされない限り費用は掛からないのである。

 

ただ、この手法を成功させるには、それなりのプロ級ノウハウが必要だ。このノウハウを手に入れて、クライアント企業の課題解決を手伝うために、オンライン講座を受講することにした。

 

このノウハウを手の内化すると、かなりクライアント企業の課題解決に貢献できると思うので、いまから勉強するのが楽しみである。