パーカー
コットン生地の運動着でフードが付いているものを、むかしは「スエットパーカー」と呼んでいた。スエットとは、汗をよく吸収してくれるコットン生地の特性を表したもので、フードがない丸首の長袖シャツであるトレーナーをスエットシャツなどと言っていたのと一緒のノリである。
店主はこの着こなしの幅のあるスエットパーカーが気に入っていて、とても重宝している。コーデの幅が広いこともさることながら、着るシーズンも真夏を除くオールシーズンといっていい。
初夏や初秋などは、Tシャツの上にサッと羽織ることで、気温に対する調整も気軽にできるし、フードがある分トレーナーよりも守備範囲が広がる。
プルオーバー
パーカーには、2種類のタイプがある。頭からかぶるタイプの「プルオーバー」というものと、身ごろの前面にファスナーが付いている「ジップフロント」タイプがある。
アイビー的な雰囲気を重視するのであれば、パーカーはプルオーバータイプに限る。ちょっとゆったり目で丈が短めのシルエットに、細身でくるぶし丈のコッパンを合わせ、コンバースのハイカットを合わせたら、もう気分は60年代である。
ジップフロント
一方、使い勝手を重視するのであればジップフロントに軍配が上がる。頭からかぶる必要がないので、脱ぎ着が楽だし、ジッパーの開き具合で温度調節もすぐである。
またジッパーをしめないで羽織ることで、まるでカーディガンのように気軽に着ることができるので、寒暖差が激しい季節などとても重宝する。
店主は最近、もっぱらジップフロントをチョイスしている。アイビー的なプルオーバーにはあこがれるものの、電車に乗ったり、室内に入ったりといった温度差には、ジップフロントでないと汗だくになってしまう。
今年チャンピオンのジップフロントを新調した。これが実にいいのである。しっかりとしたつくりとシルエット、フードの厚さなどが抜群で、ひさびさにいいパーカーに出会うことができた。
毎日でも着たいので、同じものの2着目を購入した。これでローテーションさせることができるので、長持ちさせられる。長く付き合っていきたい一着である。