クラウドサービス
先週、取引先企業の社長から電話があり、ビジネスとは別件で人の採用の件で相談にのってほしいとのことであった。
本業での相談だったので、なにか役に立てればということで、時間をとって打合せをする約束をして電話を切った。スケジュール調整は別途メールでということであった。
スケジュール調整クラウド
しばらくするとアシスタントの方からメールが入った。候補日時は書かれておらず、貼り付けてあるURLから日程調整をしてくれとのことであった。
さっそくURLをクリックすると、ブラウザ上にバーチカル型のスケジュール表が表示され、候補の時間帯が黄色で示されており、さらに左側に候補日時が15分刻みで選択できるようになっている。
だれでも直感的に操作できる感じであり、まったく迷うことなく希望の時間帯を選んでクリックするだけである。
日時が確定すると、OutlookかGoogleカレンダーとの連携をたずねられる。店主はOutlookを使っているので、選択すると.icsの拡張子がついたカレンダーファイルがダウンロードされた。
開いてみるとすでにZoomのミーティングが設定されており、URLやミーティングIDも記載されていた。おそらく自動連携で発行された者であろう。店主はその予定表ファイルに件名などを打ち込んで保存するだけである。なんと楽なことか。
GDP世界4位転落の可能性
月曜日のニュースで、わが国がGDPでドイツに抜かれ、世界第4位になる可能性が出てきたと伝えていた。そのニュースの解説では、わが国とドイツは国の特徴が似ているという。面積、人口減少、低失業率、製造業が強いなどはどちらも同じような特徴を持っているのだという。
IMFの見通しでは、わが国の2022年の名目GDPは4兆3010億ドル、対するドイツは4兆130億ドルであり6.7%程度の開きがあるのだが、インフレ率、実質成長率、為替レート次第では、今年中に日本が逆転される可能性があるのだという。
わが国は2010年に中国に抜かれて世界第3位に落ちた。人口が10倍以上の中国であれば納得もするが、今回発表されたドイツは人口が日本の7割以下である。これはさすがにおどろかざるを得ない。
生産性
国の特徴は似ているところがたくさんあるものの、決定的に違うところがあるという。それは「生産性」だそうだ。わが国の生産性の低さは、以前から指摘されており、このコロナ禍でその送れが露呈した。
とくにわが国の企業の大部分をしめる中小企業の生産性の低さが課題とされる。中小企業は、421万企業のうち99.7%を占め、うち小規模企業はその9割弱、雇用は1/4をしめている。
中小企業は労組がないから賃金が低いなどという指摘も聞かれるが、原因はそうではないと考える。賃上げの原資は付加価値である。これら中小企業の生産性をいかに高めていき、結果的に付加価値の創出額を高めていくかが、わが国の将来を決めていくといっても過言ではないだろう。
生産性の高めるためのポイントとしてはやはり、ICTの活用であろう。以前はIT化のための投資コストは大きく、中小企業は体力的にむずかしいとされてきたが、近年のICT技術の進化によって、かなり使いやすくなってきた。
とくにクラウドを使ったアプリの進化は目覚ましく、かゆいところに手が届くようなアプリが利用者数分の定額課金方式で提供されるようになり、店主のような1人社長の企業にもハードルがさがっている。
店主が実際に今使っているクラウドサービスは以下のとおりだ。
- ミソカ(請求書発行)
- スマート証憑管理(証憑管理・電帳法対応)
- コワークストレージ(外部ストレージ)
- Zoom(Web会議)
- 音読さん(音声読み上げソフト)
- Eight(名刺管理)
クラウドサービスはどれも劇的に工数が削減できる。またクラウドなのでどこからでもPCスマホからすぐにアクセスできるので、いろいろな場所で仕事をする店主にとってはとてもありがたい。
まずはやってみる
これらあたらしいクラウドサービスだが、ほとんどのサービスでは最初の1ヶ月間は無料で使えるとか、ベーシック機能だけであれば、ずっと無料で使えるものがほとんどだ。
これら日進月歩するICTツールを使って生産性をあげるには、とにかくアンテナを上げて、人が使っているものを興味をもって見てみることと、まずはやってみるところだと思う。
最近のアプリのUIはホントに進化していて、だいたい直感的に操作できるものがほとんどだ。というかそういうサービスしか残らない。気軽にチャレンジしてみて、使い勝手を体感するのが、生産性向上への第一歩ではないだろうか。
店主もこれからさっそくスケジュール調整クラウドサービスに調整することにしたい。