Cafe HOUKOKU-DOH

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IVY Note No.88

カウチンセーター

10年に一度の寒波、などといわれると、聞いているだけで寒くなってくるが、今週は本当に寒かった。

 

自宅でエアコンをつけていても、手先やつま先が寒くて仕方がない。それだけでなく、身ごろまでもが寒い。

 

こうなってくると、いつものコットンだけでは暖かく過ごすのは、むずかしく、ニットの出番となる。

 

アイビーアイテムとしてのニットにもたくさんの種類があるが、この時期の防寒の観点でいうならば、ズバリ「カウチンセーター」である。その重厚感のあるボディは、見ているだけで暖まる。

 

カウチンとは、アメリカン・ネイティブ由来の模様編みが特徴で、80年代のヘビーデューティーIVYとして、定着したものだ。ジップフロントなので、正確にはカーディガンというような気もするが、セーターと呼ばれることが多い。

 

 

幾何学模様だったり、動物模様があしらわれたデザインは、ネイティブアメリカンのみにわかる意味があるそうで、家紋のように家ごとに模様が決まっているそうだ。

 

羊毛の油脂成分を含んだ毛を用いて、密度を詰めて編まれている。そのため撥水性に優れており、セーターといういより防寒着といったイメージである。

 

寒さが本格化するこの時期は、カウチンセーターのなかにネルシャツを重ねる。それだけでもう身も心も温かくなってくるのだ。

 

防寒の機能性とファッション性を兼ね備えた、ちょっとかわったセーターをデニムなどにあわせてみるのもわるくないと思うが、いかがだろうか。