Cafe HOUKOKU-DOH

~ホッとひと息的な読み物でブレイクするサイト~

IVY Note No.89

ブルーデニム

60年代のアイビーリーガーたちには、正式なアイテムとしてワードローブには入れてもらえなかったが、その後はしっかりと認められて市民権を得ているブルーデニム。

 

我々も幼いころからズボンといえば「ジーパン」がお決まりといったくらい、日ごろから慣れ親しんできた。

 

ブルーデニムの王道といえば、やはりリーバイスの501以外にはないだろう。1890年に生産が開始されて以来、120年ものあいだ、世界中の人々に愛され続けている。

 

このブルーデニムは、新品で購入してから履いていく間に、その色合いやデニムの風合いがどんどん変化していく。そのときどきの表情を楽しむのが、醍醐味ともいえる。

 

 

デニムの履き方も人によってそれぞれだ。まず新調する場合も、洗っていないオリジナルから1回の水洗いを済ませたワンウオッシュなどさまざまな状態のモデルが存在する。

 

デニム好きに人気なのは、1度も洗われていないオリジナル。リジットとも呼ばれており、未洗いでノリがついたままのモデルである。これを洗濯せずに履き続けることで、そのユーザーの履き方による色落ちが出てきて、世界で1本の501が完成されるのだ。

 

店主もオリジナルから数年履いたものを現在のスタメンに着用している。しかし最近裾のあたりにほつれなど少々痛みが出てきた。コーデによってはデニムのダメージなどまったく問題にならない場合もあるが、店主のコーデとはちょっと方向性が違う。

 

なので、現在のスタメンデニムのダメージが深刻にならないうちに、交代用のデニムをオリジナルから育てなければならないのだ。

 

 

最近履きはじめたのは、数年前に購入したワンウオッシュのモデルだ。これまではジャケットなどとあわせた、こぎれいで若干カジュアルなコーデに使っていたが、ここにきて毎日出番となったのだ。

 

こうして大きく汚さないように注意しながら履き続け、ガマンできる限り洗濯をしないようにしていく。そうすることで独特の色落ち具合が出てくるのである。

 

しばらくのあいだ、色落ちのないデニムを履くことになりそうである。