新入社員Ⅱ
2003年の10月に新卒2年目の女性を採用担当へ動かした一つのきっかけは、2年続けて新入社員が人事に配属になったことでした。当時から店主は、人事パーソンとしてのキャリアパスとして、新卒で入社して最初に担当する仕事は給与計算がいいと考え、当時の課長にもそのようにするよう、提案していました。
そんな考えと、2003年の10月に採用担当者の本社への異動もあり、当時給与計算を担当していた前述の採用へ異動した彼女は、給与を1年経験して後輩に座を譲り、代わりに正式配属されたのがまたもや女性でした。
合併以来、総務、人事系に新入社員が2年連続で配属されたのは初めてのことで、周囲も年令の近い女性が配属されて人間関係がうまく行くか心配していましたが、2人とも性格もよく仲良くしてくれ、職場もいい雰囲気になっていきました。
正式配属された彼女には、給与計算のオペレーションを担当してもらい、給与計算のいろはをベースに事務職の基本動作や会計処理の仕組み、チームでの仕事の進め方など、社会人としての基本を身につけてもらいました。
当時の給与チームは、結構人の出入りが激しく工数が常に不足しがちでしたが、ちょうど紹介予定派遣で優秀な方が入ってきたことから、後輩には正式配属してから1年経った2004年の10月に人事係へ異動してもらうことにしました。
人事係は、海外駐在員を担当していた主任が北米に駐在した以降、もう一人の主任が引き継いでくれていましたが、その交代要員の補充は入れずに仕事をこなしてきていて、さすがにもうそろそろ係全体が限界に近づいてきていました。
さらに、2004年の夏に情報システムから、東芝のオフコンで動いている人事情報管理システムを、将来を見据えてウインドウズOS上で動く最新版のシステムに更新する企画を、来期にでも進めるように打診を受けていました。来期はその企画をベースに実際のシステム立上げの作業が予定されていて、大きな工数が掛かる見通しでした。
そこでボクは入社2年目ではあるものの、採用担当への異動がうまく行っていたので、2匹目のドジョウを狙って人事係に異動してもらい、まずは人事情報システムの企画と実行を担当してもらうこにしました。
異動してきたら、まずはシステム用語を覚えてもらうことから始め、次に人事労務の専門用語を勉強してもらいました。店主は2年連続で新たしい仕事を始めるにあたり、新人教育からスタートすることになりました。
つづく…