先週に引き続き、データベース機能を使ってシミュレーションを行う場合の便利な使い方を紹介する。
店主の使っている12.1インチノートでは、Excelのシートはズーム100%で27行、75%でも35行、リボンを非表示にしても44行である。要するにそれ以上のデータレコード(行)を持つデータのシミュレーションでは、集計行を確認するためには、イチイチ画面をスクロールする必要が出てくる。
こんなときに便利なのが、集計行を行見出しの上に持ってくる表のつくりである。
下図のようにヘッダーレコードである列見出しの上に1行挿入し、そこに SUBTOTAL 関数で給与項目などの合計金額の集計結果を確認できるようにしておくと、何千、何万行のデータレコードがあったとしても、結果を見るためにスクロールする必要はなくなる。
このような工夫ひとつで、12.1インチ画面のモバイルノートPCでも結構なデータ量をシミュレーションすることができるのだ。
とくにこのデータベースは、集計に SUBTOTAL 関数を使っているので、フィルターと組み合わせることによって、さまざまな絞り込みができ、その際の金額や件数の変化など、多様なデータを確認することができる。
そのオペレーションが見える範囲でできるのである。Excelの操作ではなるべくスクロールという付加価値を生まない操作は少なくしたいものである。