4-5.「これでいいですか」
上司や先輩への確認のしかたにも注意すべき点があります。あなたが週次の定例ミーティングの事務局を担当していたとします。
A:「課長、来週の定例ミーティングのテーマどうしましょうか?」
B:「課長、来週の定例ミーティングのテーマですが、評価面談も近いので、前回の振返りと評価展開時の留意点をディスカッションしたいと考えているのですが、いかがでしょうか?」
さて、あなたはどちらのタイプですか?
組織で仕事をすすめるうえで、担当者は上司の意向をくんで仕事をすすめることが必要です。しかし、上司の意向をくんですすめるために、自分なりに考えてきた結論に対して、上司の同意や意見を求めることと、担当者でありながらノーアイデアで課長に「どうしましょう」と丸投げするのは全然別です。
これでは、事務局の担当としてその仕事になんの付加価値も付け加えておらず、単に課長が考えた内容の準備作業をするだけであり、正社員でなくても構わない、ということになってしまいます。
仕事の経験が少ないうちは、一見すると派遣社員やパート、アルバイトなどと同じ業務を担当することがあります。しかしそこに期待されているものはまったく違っていて、正社員のみなさんには、そういった実務を通じてさまざまな経験、たとえば事務局として、会議の設定のしかただったり、議事進行のスキルであったり、議事録のまとめ方などそういった仕事の基本を体験して会得して欲しいと期待しているのです。
ですから、なにか上司に相談する際には、まず自分で調べたり、考えたり現在のレベルでできる限りのことをやったうえで、「自分としてはこう考えるが、これでいいですか?」という質問の形にしてほしいのです。