カレンダー
今週月曜日、毎年卓上カレンダーの作成をお願いしている会社から、封書でダイレクトメールが届いた。
昨年同様、今年も当社でカレンダー作成はいかがですか?という案内と、早割クーポン、そしてカタログが入っていた。
印刷会社、とくに中小の会社は、カレンダーや年賀状、クリスマスカードなどといった年末年始に注文が集中する。なので、工場の稼働を平準化する意味でも、カレンダーなどは早割キャンペーンを打って、注文を早めに受け付ける方が効率がいい。
ここの会社は、ネットの注文ページを毎年バージョンアップしている。今年は、DMに同封されていた案内文書に昨年の注文No.が記入されていて、そのNo.とメルアドを入力すると、注文画面に昨年の内容がデフォルトで表示され、数量など変更が必要な部分のみを修正するだけとなっていた。
ネット通販など商品ラインナップと価格、納期や送料などが横並びの場合、ネットのインターフェイスは消費者の購買行動を左右する重要なポイントである。
そのような視点で見てみると、やはりAmazonのサイトやアプリのつくりは断トツである。店主は趣味の模型製作ツールなどは、商品ラインナップの豊富さからヨドバシをかなり頻繁に使うのだが、サイトのつくりだけで比較すると、Amazonにはかなわない。
具体的には、商品検索のヒット確率からはじまり、比較のしやすさ、購入履歴の検索スピードそして注文完了までのクリック数などだ。
サイト構築など素人の店主からすると、すべての通販サイトはインターフェイスとして世界一のAmazonの画面構成を完コピすればいいのに、と単純に思うのだが、おそらくそれだけでは真似できない技術力で差別化しているのであろう。(スプレッドシートの世界では、どれもなんとなくExcelに似ていると感じるのは店主だけだろうか?)
カレンダーの発注数量は毎年右肩上がりである。2022年の100部からスタートし、昨年は150部で完売、そして今年はざっくり必要数を見積もり、200部を注文した。
イマどき卓上カレンダーなど配って効果あるの?という声が聞こえてきそうであるが、実は一昨年カレンダーを送ったことがきっかけで数百万円の大型案件を受注できたのだ。たかがカレンダーされど、である。
今年もこのカレンダーを見た人が「そういえば、ここに適任者がいた!」と店主の顔を思い浮かべてくれることを期待したい。