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仕事のすすめ方 No.42

5-4.現場感覚

事務職という職種があるということは、それの対義語としての現場という職種というか職場が存在します。業種によっても違いますが、要はお客さまと接したり、モノをつくったりと、お客さまの付加価値の源泉となる場所です。

 

わたしたちは、現場でお客さまの付加価値が最大化されるよう、全社で活動をしなければなりません。しかしながら会社が大きくなってくると、現場や全体が見えづらくなり、ついつい自部署の都合を優先してしまうようになります。

 

とくに本社部門といわれる管理部門は、仕事柄社長や役員さんとの直接的なやり取りも多く、単なる役割なのにも関わらず、自分が偉くなったような勘違いをする人も出てきたりします。

 

そこまでではないにせよ、現場からみると本社の管理部門というのは遠い存在であり、心理的な距離があるからこそ、意識のズレが生じて問題が起きることがよくあります。

 

これらの原因はすべてコミュニケーションの不足からくるものです。ただ現場のメンバーというのは本業がありますから、なかなか本社の管理部門にきてコミュニケーションを取るということはむずかしい。そこで筆者は管理部門のメンバーには、できるだけ用事をつくって自ら現場に足を運ぶようにしてほしいと思っています。

 

コミュニケーション不足で仲がよくないと、本社からの通達メールにも「現場のことをなにも知らないくせに、こんなメール一本で」となるところ、いつも顔を出してコミュニケーションを取っているだけでメールを読んでくれますし、もし現場の実態にあわない内容であれば、直接連絡をくれるようになります。

 

また現場の仕事や課題を認識しておくことが、ゆくゆくいいオペレーションだったり施策提案につながることも多く、そのような積み重ねがお互いの信頼関係を強くしていくものです。現場とパイプを持った事務職を目指しましょう。