京都出張
今週は出張がたて続けに入っている。月曜ははじめての京都出張に行ってきた。そして水曜日から1泊2日の富山出張。こちらもはじめて訪れる場所である。
京都出張にはもちろん東海道新幹線で行ってきた。行きは仕事を片付けたいので、迷わずS Work車両の7号車を予約した。
この車両、移動時間にモバイル端末等を気兼ねなく使用して、仕事を進めたいビジネスパーソン向けの車両で、 Webミーティングや携帯電話は席に居ながらすることができる。
携帯電話が普及し、席での通話はNGとなって久しいが、実際にこの車両に乗ると、みなさんそれが目的ということもあり、盛大な音量でお話しされている。
聞いているこちらの方が「セキュリティは大丈夫だろうか?」と心配になってしまうくらいである。
しかしこの車両、設備自体は以前からのN700系のままで、最前列/最後列以外は壁際1つしかコンセントがない。せっかく仕事をしたいビジネスパーソン向けとうたうのであれば、せめて7号車だけでも全席にコンセントかUSBポートは欲しいものである。
店主は会社員時代、新宿、宇都宮、宮城に拠点があったので、出張と言えば東北新幹線であった。線路や設備の設計が20年以上も違うので、東海道新幹線車内の揺れは東北新幹線をデフォルト感覚としていると、結構きつい。
なので、PCで書類作成などのキーボードを打つ作業はなかなかしんどい感じがした。キーボード作業はメールなどに絞った方がよさそうである。
京都では9月から取締役をさせていただくこととなった採用コンサル会社の社長と合流した。帰り道は定番の新幹線車内でのカンパイである。
仕事のお作法というのは、新卒で入った会社、というより職場の常識がその人の基準になる。
あいさつの仕方からはじまり、会議のすすめ方やスケジュール調整、根回しの仕方からランチの食べ方まで、先輩や上司がやっていることがそのままの形で身につくことになる。
出張の仕方なども特徴的である。一緒に行くか、バラバラに移動して現地で集合するか、帰り道も同じである。そして帰り道が一緒という場合に、酒盛りするかどうかも人によってかなり常識が異なる部分である。
店主は、新人時代から先輩との出張は行きも帰りも必ず一緒の新幹線で隣の席であった。そして帰りの列車に乗る前には、約2時間分のお酒とつまみを買うことが当然という感じであり、ながらくビジネスパーソンのあたり前だと思い込んでいた。
しかし、30才を過ぎたころに他社の人事パーソンと交流するようになったとき、それが常識ではないことを知り、飛び上がるほど驚いたのであった。
そして同僚や上司先輩と一緒に移動しない方がむしろマジョリティだと知り、つくづく新入社員時代の職場の教えというのは、こうもビジネスパーソンの行動パターンを作り上げるのに影響を及ぼすのだと実感したのであった。
おそらく、店主の部下になった連中は、出張帰りの新幹線では複数本のビールとおつまみを買うことにまったく抵抗感を持つことなく、いまもどこかで働いていることであろう。