6-7.見える化(3/3)
(3)見える化の5つの心得
では最後に、ここまでに説明した内容のまとめとして、見える化の5つの心得を確認しましょう。
①見せたくないものこそ見えるように
見える化の5つの心得の1つ目は、見せたくないもの、つまり悪い情報こそ見えるようにすることです。悪い情報ほど、見える化による価値は高くなります。そのためにも、悪い情報を隠してしまうことがないように、関係者が見える化により「損」をしないようにしましょう。あまりにも責任追及型の風土であると、どうしても問題を隠そうとする心理が働いてしまいます。
②見せるものを絞る
見える化の5つの心得の2つ目は、見せるものを絞ることです。見える化のポイントでも説明した通り、情報が多すぎると、逆に見えにくくなります。どんな情報を確実に見えるようにしたいか、見せるべきものにしっかりと絞るようにしましょう。
③できるだけタイムリーに見えるようにする
見える化の5つの心得の3つ目は、できるだけタイムリーに見えるようにすることです。情報の価値は、時間が大きく影響します。遅すぎる情報は、価値を生むどころか、悪影響になります。すぐに必要な情報は可能な限りタイムリーに目に入ってくるようにしていきましょう。なお、見える化が遅くなるくらいであれば、パソコン入力ではなく、手書きでも十分です。見栄えよりも、情報の鮮度の方が圧倒的に重要です。
④情報をシンプルに見えるようにする
見える化の5つの心得の4つ目は、情報をシンプルに見えるようにすることです。いくら良い情報が多くあっても、分かりにくければ、見る側は見る気になってくれることはありません。また、分かりにくい情報、見ようと思えない情報を見える化して、「見てくれない」と嘆いても何の意味もありません。シンプルに誰が見ても見やすい情報を見える化することを心掛けましょう。
⑤伝聞情報より事実を大切にする
見える化の5つの心得の5つ目は、伝聞情報より事実を大切にすることです。人伝に伝達された情報が事務所で見えるようになっているだけではいけません。現場で事実ベースの情報がきちんと見えるように心掛けていきましょう。