Cafe HOUKOKU-DOH

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人事屋修行記(第165話)

再就職支援

退職した翌日に社宅を引き払って仙台の自宅に戻ってきました。社宅の荷物は新しい仕事先が決まるまで、とりあえず客間に仮置きしておくことに。翌日早速再就職支援会社のガイダンスを受けました。

 

ガイダンスをはじめ、さまざまな説明はスケジュールが合う申込者が複数名集められて行うのが通常なのですが、店主はすべて個人面談形式で進められました。

 

担当者いわく、元人事部長が一緒だと、嫌がる申込者もいるそうだというとで、人事という役割に対する周囲の受け止めというのは、自分が思っている以上に特別なものなのだとあらためて感じさせられました。

 

 

初回のガイダンスに行くと担当者から早速、支援会社の中で店主の退職が噂になっており、上場メーカーで人事部長候補を探している会社からオファーがありそうだということを伝えられました。

 

退職のひと月前くらいから、長期のキャンプ旅行に行こうと計画していた店主は、すぐに就職活動する気はなく、具体的に動くのは6月からの予定なので、そのときにまだ求人があったら考えますと伝え、求人内容すらほとんど見ませんでした。

 

当時カミさんはフルタイムで仕事に出ていました。仕事がなくなった店主は、毎朝クルマで駅までカミさんを送って行くことと、夕飯を準備することで、少しは家の役に立とうと考えました。

 

 

そんなに料理が得意なわけでもないので、本屋で新婚主婦向けの簡単ベーシックレシピ本を買い求め、毎日夕方になるとスーパーへ食材を買いに行って夕飯を作ることを日課にし、仕事をしていない後ろめたさを自分なりに打ち消すようにしました。

 

仕事外の日常生活では、文章を書く機会がほとんどなくなります。勘が鈍るのもいやだったので、再就職活動をブログとして記してアップすることも日課とすることにしました。これは、規則正しい生活を送り、リズムを整える上ではとても役に立ちました。

 

ハローワークにも生まれてはじめて求職活動と失業給付を受けに行きました。行ってみるとさまざまな年代や雰囲気の幅広い層の人々が来ていて、自分のことは棚に上げつつ、求職活動にきている人たちはどんな背景を持った人たちなのだろうといろいろと考えたりもしました。

 

初回の失業給付の申請手続きが完了し、4月の中旬には、以降28日ごとに手続きに出向く日が決まりました。そのスケジュールを踏まえ、退職を決めた日から夢をふくらませてきたキャンプ旅行のスケジューリングがはじまったのでした。

 

つづく…