幕末維新の旅
5月連休が明け、2回目のハローワークでの手続きを終えた直後から、その旅はスタートしました。予定したスケジュールはまるまる3週間。万が一のことがあって帰るのが遅れてもいいように、4週間目には帰るように計画を立てました。
計画といってもおおざっぱなもので、回る土地を決めただけで、あとは現地に行ってからその時々のノリで決めていくというものです。クルマで仙台を出発してからまずはまっすぐ鹿児島までイッキに向かい、そこから北上することにしました。
鹿児島から熊本、長崎、佐賀と九州を回って本州へ。下関、萩と長州藩を経て備中高梁から四国へ。宇和島経由で高知に入り、大阪経由で日本海にまわって長岡をとおって戻ってくるというルートです。全行程ともキャンプ場にソロで泊まることにして、天候が極端に悪い時だけ、ビジネスホテルを使うようにしました。結局ホテルは2日だけでしたが。
訪れた土地ごとに幕末維新に活躍した志士などのゆかりの土地や資料館などを見て回り、夜は近くの適当なキャンプ場を探してテントを立てて、焚火をしながら一杯やって寝るという生活。5月連休直後の平日ということもあり、どこも空いていてキャンプ場などはほとんど店主ひとりというのがほとんどでした。
広いキャンプ場で一人焚火を見ながら過ごすというのは、これまでの自分を見つめなおすという面でとてもいい機会となりました。3週間も一人で日が暮れてから寝るまでの時間、いろいろなことを考えるのです。内省という意味ではこれ以上の環境はありません。
前職での最後の仕事にやり切った感を大いに持っていた店主としては、その気持ちをリセットし、次の活動に向かわせるにはちょうどいい時間だったと思います。そして、6月に入る頃に3週間、6千5百キロを走り無事自宅に帰ってきたのでした。
つづく…