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仕事のすすめ方 No.64

7-6.マスターを決める

モノづくりに限らず、品質を管理する手法として、「基準」をを決めて管理し、つねにその基準と照らして管理項目が決められた範囲内におさまっているかをチェックしていく方法があります。

 

たとえば「メートル原器」とか「温度標準」、「日本標準時」など、単位や時刻の定義をしているものと考えればわかりやすいかと思います。

 

そのようなオリジナルや基準になるものを「マスター」と呼びます。

 

事務系の仕事ではおもになにか処理を行う場合の対象者や対象物を基準日時を設けて、正しい状態にして、その内容や件数、値などをマスターデータとして保管し、そのマスターデータを複製してさまざまな資料に加工したり、分析や集計を行うという手法があります。

また、部品番号や社員コードなど扱う対象物の情報が番号やコードにひもづいて正しくデータベースとして保管されているものをマスターデータと呼び、そのデータベースだけはつねに正しくメンテナンスをしておき、必要があればそのデータベースをダウンロードして仕事に使用していくなどの手法もよく使われます。

 

職場には、担当者ごとになんらかの目的をもってつくられたデータベースが、同じような内容と名称で保管されています。基準の明確でないデータベースを使って仕事をすすめると、なにが正しいのかがまったく見えなくなってしまい、仕事の品質が担保できません。

 

仕事の目的にあわせてマスターデータを作成し、それを目的や基準も含めてメンバーと共有し、きちんと保管をして仕事をすすめるようにしましょう。