Cafe HOUKOKU-DOH

~ホッとひと息的な読み物でブレイクするサイト~

人事屋修行記(第187話)

本社転勤

2019年4月の組織変更では、人事領域のグローバル化を加速するために、GHR推進室というあらたな組織を立ち上げ、ビジネスをグローバルに人や組織の面から支援するミッションを遂行することになった。

 

メンバーは、海外人事担当と人材開発の課長をやってもらっていた女性の3名体制でのスタートであった。

 

店主以外は大崎の本社勤務である。これまで見てきた人事企画や人材開発は、人事のライン業務を担当する労政企画に集約したので、本社勤務以外の部下はいなくなったのである。

 

店主は30年近い会社員人生で半分程度の期間は東京勤務であったが、つねに単身赴任であり、家族で首都圏に暮らしたことはなかった。

 

自動車部品メーカー在籍時の2005年、新宿本社へ転勤の話があったが、年度の変わり目である4月1日まで日にちがなく、子供の学校などへの配慮からとりあえず単身でスタートし、1年後のタイミングで家族を呼び寄せようと計画していた。

 

しかし1年後に家族呼び寄せの準備を具体的にスタートさせようとしたとき、宮城の工場に戻って給与チームを立て直すというミッションを課され、東京住まいは実現できず、店主の家族には長年の果たせぬ夢であった。

 

blog.houkoku-doh.com

 

宇都宮に借りてもらっていた社宅は築浅の一軒家で、けっこう気に入っており、定年まで住むつもりで手つかずになっていた庭を芝生できれいにしたり、倉庫を建てたり、玄関前のアプローチにコンクリを打ったりと、全部自費で整備してきた。

 

とはいえ今回の異動は絶好の機会の到来である。さっそく上司の執行役員に本社に転勤すべきと考えていると打診すると、2つ返事でOKをもらった。そうなれば善は急げである。家に帰ってカミさんに話をすると大喜び。さっそく物件探しである。

 

 

仙台から宇都宮の社宅に引っ越ししたときにも荷物が多すぎて入らず、かなり整理をして軽くしたのだが、それでも一軒家レベルである。マンションには入りきらないと考え、一軒家を探し始めた。

 

通勤先は大崎だ。さらに八王子の大学に通っている息子を呼び寄せて一緒に住むことで、アパート代を浮かせる計画も同時に実現しようと考えていたので、大崎と八王子へのアクセスをベースに路線と駅を検討した。

 

双方乗り換えの少なさを考えると中央線か目黒線乗り換え東横線が最有力であった。山手線の混雑は避けたいのと、東横線は結婚当初に住んだ経験があり、慣れ親しんでいることで、目黒線東横線方面で検討することに。

 

 

八王子へのアクセスを考えると横浜線東横線が交差する「菊名」が候補に。物件を探すとちょうど駅から210mの一軒家があったのだ。後から聞くと、一旦仮押さえが入ったものの、家族構成と間取りがアンマッチで泣く泣くあきらめた直後にヒットしたとのことであった。

 

仮押さえした週末に内見に行って、他の物件も見ずにその場で決定。不動産はタイミングがすべてである。

 

こうして無事社宅も決まり、念願の家族での首都圏生活がスタートするのであった。