9-5.「70:20:10」
人材育成分野における考え方として、「70:20:10の法則」というものがあります。米国の人材開発研究機関であるロミンガー社の研究から発見されたものです。経営幹部として活躍する人たちの「これまでに役立った出来事」を調査・分析したところ、以下の結果となりました。
- 70%が仕事での経験
- 20%が上司からの学び
- 10%が研修や学習
この考え方をみなさんがご自身のキャリアを考えていくうえで、ぜひ頭に入れておいてほしいのです。
能力を身につけるというと、多くの人がOFF-JT、いわゆる集合研修を思い浮かべます。また通信教育やeラーニング、専門書を学習したり、ビジネススクールに通ったり、本を読んだりということをイメージする人がほとんどだと思います。
しかし、みなさんはもう学生ではないのです。たしかに資格取得などで筆記試験がある場合、いま挙げたような学習は効果があります。しかしキャリア形成に必要な仕事に使う能力を引き上げようとするならば、さきほどの法則を頭に入れて、学習とトレーニング、それと上司とのコミュニケーションを上手に組み合わせていくことです。
成長するには、ストレッチした目標を設定し、準備のための知識、スキルを習得したうえで、実際の仕事で目標にチャレンジし、上司からのフィードバックをもらいつつ、振り返るといったことが大切だということなのです。