自己紹介
起業にあたって基本的にセールスはしない方針ということは以前にも書いた。そのかわり友人、知人からの口コミ紹介をベースにしていこうと、年賀状や寒中見舞いに「会社起こします」と書き添えた。
その効果は大きく、最初に話を持ち掛けてくれた友人以外に3人もから打診を受けた。わずか2週間のことである。
最初の接点は友人、知人なので店主のことをある程度知っていて、それなりに評価もしてくれて声をかけてくれている。しかし話が具体的になってくると紹介者の同僚や上司など初対面の方々とも打合せをすることになる。
友人、知人が略歴などをザッと紹介してくれるものの、そんなことは覚えているはずもなく、また本当に信用がおける人物であり会社なのか?という思いはずっとついて回るはずと考えた。

やはり自己紹介をしなければならない。それには会社案内が必要だ。よく商談の最初に説明されるヤツである。テンプレートをつくったので、それを利用してさっそく作ってみることにした。
資料の構成は、
1.表紙
2.社名の由来
3.代表者プロフィール
4.会社概要
5.提供サービス
という構成だ。
代表者プロフィールには、店主の今までの経験の中で、経験としてPRしたい内容にポイントを絞ってまとめてみた。いわば自己PRである。ターゲットを中堅、中小企業に置いているので、経験のなかでも海外人事の部分などは割愛した。
いっぽう、自社合併や事業譲受などにおける、労働条件などの整合作業や、工場での人事経験など、現場に近い労務などの経験も織り交ぜつつ、執行役員制度の立ち上げや次世代経営人材のサクセッションも入れて、経営者のニーズにもしっかり応えられる雰囲気を出してみた。
「社名の由来」のページを独立されて、いちばん最初に持ってきたのにも思入れがある。やはり人事を長く経験してきたせいか、事業の起点となるのは、創業者の志や想いというのがとても大切だと考えている。
以前カップヌードルミュージアムに行ったとき、創業者の安藤百福さんが、戦後の闇市でお腹を減らして屋台に列をなしてそばをすすっている人々の幸せそうな顔を見て、なんとかそばをみんなに腹いっぱいに食べさせることができないか?という想いでインスタントラーメンの商品開発に打ち込んだというエピソードを聴き、やはり優れた商品やサービスはこういった創業者の想いから生まれるものだということを再認識させられた。
理念をきちんと持ち、軸に据えると経営というのはブレない。店主もそういった自分なりの理念をまとめ、それを社名に入れ込んだ。社名の由来を説明することで、目指すところも伝えることができるのである。
はやくこの会社案内で社名の由来を説明してみたいと思ったのであった。