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HD創業日誌

制度設計

先週、ここ3ヶ月ほど商談を重ねてきたクライアントから、人事制度の設計を正式に発注いただいた。店主がこの仕事を始めてから4社目の制度設計受注となる。現状、人事に関する制度が何もない状態からのスタートだ。格付け、報酬、評価、賃金といった制度をゼロから作り上げる、いわゆるフルスクラッチでの開発となる。

 

クライアント側の消化期間も考慮し、制度をしっかりと組織にインストールして自走できるように、ていねいに進めたい。そのため、年明けのキックオフからスタートし、実際の制度導入は2027年4月を目指すという、実に1年4ヶ月にわたる長期プロジェクトだ。

 

受注後、早速キックオフミーティングの準備をお願いした。具体的には、ミーティングの日時設定、クライアント側のプロジェクトメンバーの人選、そして今後の定例ミーティングの日程調整だ。

 

 

メンバーの人選には時間がかかるかと思っていたが、驚くほど素早いレスポンスで回答が返ってきた。その返信には、新しい制度の導入を待ちわびているという、現場の熱い思いが添えられていた。

 

人事制度は、もちろんその中身が重要であることは言うまでもない。しかし、それ以上に大切なのは、作られた制度をいかに「自分たちのもの」として、組織の目的を達成するためのツールとして活用していくか、その「運用」の部分だと店主は考えている。これは昔からの持論であり、今も変わらない。

 

だからこそ、今回のようにクライアントが制度に対して高い期待を寄せていることは、非常に心強い。それは、完成した制度をしっかりと受け止め、主体的に運用してくれるだろうという期待につながるからだ。

 

これまで様々な会社と付き合ってきたが、中には相談の段階で「なぜ制度を導入したいのですか?」と尋ねると、「社長に言われたから」「上司の指示で」といった答えが返ってくることも少なくない。担当者自身が課題感を持っておらず、やらされ仕事として相談してくるケースだ。

 

基本的に、そういった仕事は受けないことにしている。なぜなら、それではうまくいかないからだ。形だけの制度を整えて納品することはできるかもしれない。しかし、それでは店主としての仕事の目的は全く達成されない。

 

人事制度は、それ自体が目的ではない。制度というツールを使いこなし、その先にある「ありたい会社」や「ありたい職場」を実現するためのものだ。ひいては、その会社が社会に対してどのような価値を提供していくのか、その価値提供を支えるための土台となるのが人事制度なのである。

 

だから、ただ成果物を納品して対価を得るだけでは、全く意味がない。何より、そんな仕事は店主自身が楽しくないし、モチベーションも上がらない。

 

その点、今回の案件は、担当の方々の言葉の端々から、制度に対する期待、もっと言えば「渇望感」のようなものがひしひしと伝わってくる。これほど嬉しいことはない。これはきっと、血の通った、本当に意味のある仕事になる。そう思うと、今からワクワクしてくるのだ。年明けの始動が、待ち遠しく感じられるのであった。