創立記念日
今週はひな祭りであった。実は3月3日は方告堂にとっては創立記念日である。今年で5周年。前職の化学メーカーを退職し、会社を立ち上げたのが2021年であった。
退職の報告をSNSに載せただけで、数人から「手伝ってほしい」と声がかかった。ありがたいことに、そのとき声をかけてくれた会社とは今も仕事を続けさせていただいている。
各社ともそれぞれ成長し、中には上場まで果たした会社もある。店主の仕事がどれほど役に立ったのかはわからないが、企業の成長に仲間として関われたことは、このうえなく嬉しい。
この5年間で、新たな出会いも多かった。単発で終わった案件もあるが、声がけをきっかけに関係が続いている会社も少なくない。フリーランスは企業の看板がない分、新しい取引を始めるハードルは高い。
逆の立場なら当然である。何者か定かでないコンサルタントに、いきなりお金を預ける決断は難しい。だからこそ、仕事仲間からの紹介は大きい。実際に、新たに担当した仕事はすべて、人のご縁から始まっている。
振り返ると、具体的な困りごとや課題に向き合うところからスタートしてきた。例えば、クライアントから「中小企業でも導入できるDCを探してほしい」と頼まれ、企業型確定拠出年金の導入を支援したことがある。
パートナーを見つけ、制度設計から導入まで伴走させていただいた。物価高が続き、今後も上昇が見込まれる世の中で、社員のみなさんが将来に備える仕組みを持てたことは、企業にとっても働く人にとってもプラスであってほしい。
また、会社員時代に顧客として付き合っていた新卒採用コンサルティング会社から非常勤役員の打診を受け、引き受けさせていただいた。フリーランスゆえに、立場を掛け持ちしながら価値を出していく働き方である。
兼業、副業が盛んになってきたとはいえ、まだまだ会社員ではむずかしい貴重な経験である。
ここ半年ほど、大型案件が次々と舞い込み、創業以来初めての忙しさに直面している。誠にうれしい悲鳴だ。5期目の決算は会計事務所に取りまとめを依頼している最中で、最終的な数字はまだ見えない。肌感では、若干の赤字かトントンだろう。
一方で、来期はすでに大きな案件が決まっており、久々の黒字が期待できる。地道にコツコツと、クライアント企業の悩みや困りごとに向き合い、課題解決に手を尽くしてきた結果が、ここにきて結実しつつあるのかもしれない。
しかし、数字以上に大切だと感じるのは、人の輪である。クライアント企業のみなさんはもちろん、共に走ってくれる仕事仲間、関係者の方々、そして陰ながら見守ってくれる家族に、心から感謝を伝えたい。
そしてこれまで以上に役立つようがんばりますので、今後とも方告堂をよろしくお願いいたします!