見積書
今月は、立て続けに2件の見積もり依頼をいただいた。店主は、基本的には長期の顧問契約が主であるため、日々の業務の中で新たに見積書を作成する機会というのはそれほど多くはない。
したがって、見積もりを作るということは、新規案件かスポットの依頼を意味しており、売り上げとしては純粋なアドオンとなる。ありがたいことに今年は、2つの長期プロジェクト案件をいただいており、さらにスポットの案件も今回の分を合わせて数件にのぼる。
そんな見積書や毎月の請求書の作成、発行にはクラウドサービスを利用している。これがまた、実に優秀なのである。利用料は毎月15件までの請求書発行で、年額8千円に消費税。しかも契約初年度は無料という、驚くべき破格の料金設定である。
見積書の作成機能も付いており、そちらは何通作っても無料なのだ。当然のことながら、作成した見積書にクライアントからOKが出れば、その内容をそのまま保持してボタン一つで請求書に変換することもできる。
さらにありがたいのが、店主の得意先とのお付き合いのように、毎月定額の顧問契約であれば、同じ内容で対象年月や発行日などを自動で書き換えて作成、発行してくれる機能まで備わっていることだ。
こうして使ってみると、クラウドサービスなどの技術革新は、フリーランスや中小企業に対するIT技術活用のハードルを劇的に下げてくれていると実感する。資金力に限りのあるわれわれにとって、こうした恩恵は大いに享受し、積極的に活用していきたいものである。

それにしても、見積もりを作る仕事というのは、なんと楽しい時間なのであろうか。クライアントから直面している課題の相談を受け、その解決に向けたイメージを頭の中で膨らませ、提案書に落とし込んでいく。
提案内容にご納得いただき、いざ見積もりを作る段になると、「この案件をどのように進めていこうか」「どんなアプローチでクライアントの課題を解決していこうか」と、作っているうちにどんどんアイデアが湧き出てくるのである。これほど胸が躍り、ワクワクする作業は他にないと思うのだ。
もちろん、実際に案件がスタートすれば、すべてが計画どおりにスムーズに進むわけではない。さまざまな壁にぶつかり、楽しいことばかりではなく、むしろ頭を抱え、生みの苦しみを味わうことの方が多いような気すらする。
しかし、それらの壁を乗り越えて成果物の納品を終え、クライアントの皆さんが喜ぶ姿を目の当たりにすると、それまでの苦労や疲れも一気に吹き飛んでいくのである。
だからこそ、案件が無事に完了した後に作成し、発行する請求書というものは、店主にとってただの事務作業ではない。それは、案件を進めてきた過程での試行錯誤を静かに振り返りながら、自分の仕事が少しでも顧客の役に立てたという事実を噛みしめる、実に有意義な時間なのである。
請求書は見積書がないと生まれない。これからも見積書をお願いされるようにがんばっていきたい。