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Office基礎130【Excel】リストを配布先ごとに改ページする

Excelでつくったリストを「配布先ごとに印刷して配りたい」というニーズは結構あると思う。

 

そんなとき便利な機能が、「小計」機能である。

 

以下のような名簿があるとする。これを「所属ごとのリストにして、所属長に配りたい」としよう。

 

 

まず、所属コードを最優先にして並べ替えをする。その他の項目の並び順も指定したいのであれば、ここで一緒に設定して並べ替えをしておく。

 

このように並び順を整えたうえで、小計機能を使って指定した項目ごとにリストを改ページさせ、印刷すると別のページになるようにするのだ。

 

「データ」タブ-「アウトライン」グループ-「小計」ボタンをクリックする。そうするとリスト全体が自動的に選択され、「集計の設定」ダイアログボックスが表示される。

 

 

上から「グループの基準」とは、小計を入れたいキーとなる項目、つまり列の1行目にある項目名を選択する。今回は所属ごとに改ページしたいので、「所属CD」がある「F列」を選択する。

 

「集計の方法」とは、集計する行にどんな値を導くか、を選択するものだ。用途が別の場合は合計や平均値などをセットする場合もあるが、単純に配布するリストを作成するのであれば「個数」を選択する。これで集計する単位ごとに集計フィールド(列)に入力されているデータの個数を表示する。今回の場合であれば、リストごとの人数になる。

 

「集計するフィールド」は、前述の個数を数える「列」を選択する。今回の場合ではどの行でもあまり影響はないので、いちばん右の「住所」にチェックを入れる。

 

最後に最下段にあるチェックボックスにすべてチェックを入れる。デフォルトでは上下2つのチェックが入り、真ん中の「グループごとに改ページを挿入する」は入っていないので、ここにチェックを入れる。このチェックボックスを選択することで、最初に選択した「グループの基準」ごとに改ページしてくれるのである。

 

 

なお、この機能を使ってリストを作成する前提として、「ページ設定」ダイアログボックスで①拡大縮小印刷機能で横1ページにおさまるようにしておく、②改ページごとにタイトル行を印刷する、③枠線を印刷する、をセットしておくとさらに便利である。

 

 

これで、グループごとに改ページして印刷されたリストが作成できる。実際に紙で配布するのであれば、プリンターに出力すればいいし、PDFファイルにしたいのであれば、PDFファイルに出力して、1ページごとに分割すればいい。

 

最近はExcelファイルを印刷することが少ないので、埋もれがちな機能であるが、覚えておくとなにかと便利である。