アンケートのフリーコメントの集計や、Q&Aの一覧表など、文字列を表形式でまとめる場合には、Excelが使い勝手いい場合がある。
カテゴリ別に集計したり、日付でソートしたりと、Excelならではの機能をフルに使うことができる。
そのような使い方をする場合には、長文のテキストをセルに入力することになる。その場合には、「セルの書式設定」ダイアログボックス-「配置」タブ-「文字の制御」グループ-「折り返して全体を表示する」チェックボックスをONにする。
そう設定することで、文字列は自動的に折り返され、かる入力した文字列の行数に応じて、行の高さが自動的に調整される。
通常はExcelの機能で自動的に調整してくれるのだが、バグなのか、なんらかの条件がそろうと、行の高さの調整機能がうまく働かず、文字列の1行目や最下段がセルの外にかくれてしまうことがあるのだ。
そんなときに役に立つのが、文字列をセルのなかで改行する機能だ。
具体的な手順としては、まず対象のセルを選択して[F2]キーで編集モードにする。カーソルがセルのなかで点滅しはじめればOKである。
その状態でカーソルを改行したい文字列の最後尾に持っていき、[Alt]+[Enter]キーで改行してくれる。
最下段の文字列がかくれてしまうのであれば、この機能を使って1つ改行を入れるのである。そうすることで、仮に最下段の列が半分かくれてしまっても、改行のみの文字のない行なので、問題にはならない。
この機能を使えば、イチイチ各行の高さを調整する必要もなく、行の高さの自動調節機能で調整するだけで済む。
バグだとは思うが、知っておいて損はない方法である。