月末
会社経営を行っていると月末はなにかといそがしい。商売の基本である支払いと入金が集中するためである。
店主の場合、定常的におこなわれる月末の会社のお金にまつわる動きは、次のとおりだ。
役員報酬の支払いは、会社員時代に給与計算を10年ちかく担当していたこともあり、自分でサッと済ませてしまう。社会保険料の支払いも口座振替なので、社保料引き落とし口座の残高を確認しておけばいい(店主がメインバンクに設定しているネット銀行からは社会保険料の口座振替ができないので、わざわざメガバンクにそれ専用の口座をつくって資金を移動している!)。
請求書に対する振込みは、請求書が届いた時点で、ネットで振込み手続きを済ましてしまうので、実行を確認するのみ。このなかでいちばん手間がかかっていたのが、請求書の発行作業である。
ありがたいことに起業当初から3社のクライアント企業から継続的に「専属人事パートナー」契約という、顧問契約をいただいている。よって、2年以上前から毎月最低3通の請求書を発行してお送りしている。
当初は数も少ないということで、ご多分にもれずExcelでフォーマットを自作して手作業で入力、印刷、捺印、郵送と基本的に昭和な感じでやっていた。
しかし、一昨年父親の体調が悪くなり、実家の母親の様子を見に行くことになり、実家と自宅を一週間単位で行き来しながら仕事をするようになると、やはり紙は不便だということになり、クラウドサービスを導入した。
サービスの選定にあたっては、お世話になっている税理士に相談して、おススメをいただいた「MISOCA」をチョイス。使ってみるとそのコスパの良さにビックリであった。
請求書発行月間15通までのミニマム有料プランで月額800円。年払にすると8千円なので月額667円である。さらに初年度は1年間お試し期間なので無料である。毎月マックスの15通を10年間のランニングコストに直すと請求書1通あたり40円となる。
さらに機能も予想以上に充実していた。豊富なテンプレートにロゴや印影が反映され、請求書然としたフォーマットになっており、請求内容も毎月定期的に発行する場合には、年月などが自動で反映されるようになっている。
そして発行は発行日を設定するだけで毎月自動的に発行され、クライアント企業の担当者にメールで送られる。
それまで月末は3~5通の請求書発行に2時間程度掛かっていたことを考えると、かなりの生産性向上である。(発行部数を上げていかないとランニングコストを回収できないが…)
このサービスの導入で月末はおもに確認作業だけになった。これであればPCさえあれば、いつでもどこでも対応可能である。ビジネスの規模が大きくなることを前提に着々と準備をすすめていくことにしよう。