仕事の目的
あたらしい職場に配属されると、教育係の先輩社員になにかしら仕事を頼まれたり、マニュアルをしめされ仕事の手順を教えられる。そのときに仕事の目的を説明されなかったら、ぜひ質問してみて欲しい。ほとんどの先輩社員はことばにつまることと思う。
それほど日常の職場において、仕事をしていくうえでもっとも重要な「仕事の目的」は軽視されている。入社以来一度も考えたこともないという不幸な社員もめずらしくない。
組織の意味とは広辞苑によると、「ある目的を達成するために、分化した役割を持つ個人や下位集団から構成される集団」と定義されている。組織は目的達成集団なので、そこで行われる仕事には、すべて目的が存在する。
仕事はその目的を達成するために経済的、合理的で最適な手段で行なわれる必要がある。その最適な手段を考えるためには、「目的」をしっかりと意識する必要があるのだ。
日々の仕事はマニュアルに沿ってくりかえし行われることがほとんどである。マニュアルどおりにやっている限り、間違いは起きないだろう。しかし、マニュアルが想定していない事態が起こったり、周囲が変化しマニュアルが陳腐化したり、そもそもマニュアルが最適な手段になっていなければ、目的を認識し、理解していない限りそれらに対応することはできない。
つねに自らの担当する仕事に対しては、目的を考え、認識し、理解したうえで取りかかることを心がけたい。