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仕事のすすめ方 No.3

1-2.仕事の種類

職場における仕事には、その目的によっていくつかの種類があります。人間が生命を維持するために無意識のうちに心臓を動かしたり、汗をかいたりするのと同じように、会社経営を正常におこなうために、周期的に繰り返される「定常業務」と、ある特定の目的、たとえば速く走れるように足の筋肉を強化することのような「非定常業務」という2つに大きく分けることができます。(会社によっては定型業務、非定型業務ともいいます)

 

 

定常業務はいいかえると、マニュアルなどでやり方が定められ、周期的に繰り返される業務、と定義することができます。非定常業務とはそれとは反対で、マニュアルややり方が定められておらず、業務が発生するタイミングも決まっていない業務といえます。


あたらしく職場に配属されたみなさんにまず割り振られるのは、定常業務の方です。マニュアルを説明され、内容を理解し、それに沿って仕事をすすめられるようになれば、仕事を任すことができます。万が一マニュアルに書いていないことが起きたら、教育係の方に声をかけるように指示されるでしょう。


非定常業務の方はマニュアルがないので、定常業務よりも難易度があがります。仕事の目的を踏まえて最適な手段と目標(ゴール)とスケジュールを担当者自身が決めなければならないからです。

 

非定常業務には大きく分けて「他者からの依頼への対応」、「問題解決」、「課題への対応」、の3つがあります。


他者からの依頼への対応とは、先輩の手伝いをお願いされたり、みなさんが担当している仕事の内容に関することで、担当者でなければわからない調べものなど多岐にわたります。


問題解決とは、定常業務をマニュアルどおりにやっているにも関わらず、想定どおりの結果が得られないときに、その原因を見つけ、想定どおりの結果が得られるようにする業務です。ころんで擦りむいて血が出ているときに、止血をする行為と考えればいいでしょう。


課題への対応とは、いま現在は定常業務の結果に特段不具合はないのですが、会社の競争力を高めるために、その業務の処理スピードを速くして、同じ量の業務であれば短い時間でできるか、同じ時間であればよりたくさんの業務をこなすことができるようにしたり、業務の品質をよくしたりして、こういうレベルだったらよりいいという目標を設定し、その目標をクリアするための活動です。試験に合格するように勉強することをイメージすればわかりやすいでしょう。


このように非定常業務は、多くの業務知識や社内知識が必要で、周囲の人々に協力をもらうための社内ネットワークであったり、自らの考え方を伝え、理解してもらうためのコミュニケーション能力など、さまざまな能力が必要になってきます。


まずは、担当する定常業務をしっかりとこなし、定常業務の担当数を増やしていくことで、前述の知識や能力、ネットワークを手に入れていきましょう。