Excelの基本は、操作したいセルを選択することからはじまる。これを「アクティブセルにする」という。
アクティブセルにするには、マウスでクリックする方法と、矢印キーでアクティブセルを上下左右に移動させる2つの方法がある。
画面のスクロールが必要な離れた場所にあるセルをアクティブセルにする場合には、マウスでのクリックも便利だが、通常は、キーボードで「入力」→「アクティブセルの移動」→「入力」をくり返すので、手の動きの少ない矢印キーが重宝される。
しかし、順調に入力作業を続けていると突然、矢印キーを押してもアクティブセルが移動せず固定されてしまい、かわりに画面全体がスクロールしてしまった経験をもつ人も少なくないのではないだろうか。
これは ScrollLock キー(スクロールロックキー)を誤って押してしまったのが理由だ。 ScrollLock キーとは、文字表示・編集画面上のカーソルの位置を固定し、矢印キーなどで表示範囲を上下にスクロールできるようにする機能を持っている。
ScrollLock キーは、キーボード上面に [ScrLock]、[ScrLk] などと刻印されることも多い。 CapsLockキーなどと同じように、押すたびにオン・オフが切り替わるトグル動作のキーである。
矢印キーでアクティブセルが移動せず、画面全体がスクロールしてしまった場合には、あわてずに [ScrollLock]キーをもう一度押して機能を解除しよう。