Excelにおける作表の基本は、データや数式などを入力してから、表の体裁を整えることだ。最初に表の体裁を整えてしまうと、データや文字を他の場所からコピーして単純に貼り付けてしまうと、セルの書式まで一緒にコピー元から貼り付けてしまうためだ。
しかし、イチから表をつくることはそんなに多くはない。たいていの場合は、以前につくった表を用いて、そのまま中身だけを書き換えたり、行や列を挿入、削除して表を完成させていく。
そんな場合には、やはり前述の数字や文字の貼り付けは避けられない。そんなときテキストデータのみを貼りつけることができる便利な機能がある。
形式を選択して貼り付け
Excelのシート同士のコピー&貼り付けの場合、コピーは通常どおりに行い、貼り付けの際にひと手間加える。単純に貼り付けを実行するのではなく、「形式を選択して貼り付け」を用いる。
Excelの常識どおり、操作方法は何通りかある。
- 「ホーム」タブ-「クリップボード」グループ-「貼り付け」ボタンからプルダウンメニューを表示し「形式を選択して貼り付け」を選択
- コピー場所を選択し、右クリックでメニューを表示し「形式を選択して貼り付け」を選択
- ショートカットキーで「形式を選択して貼り付け」ダイアログボックスを表示


店主のおススメはもちろんショートカットキーである。
- [Ctrl]+[Alt]+[v]…形式を選択して貼り付けダイアログボックスを表示
ダイアログボックスを表示すると、貼り付けの方法を選択することができ、ここで「値」を選択することで、テキストのみを貼り付けることができるのだ。
「値」のみを貼り付けるのであれば、その他の方法ではアイコンから「値」をクリックするだけなので、簡単ではある。しかし、店主はマウスレスを推奨する立場であり、それに加え、「形式を選択して貼り付け」ダイアログボックスには、行/列の入れ替え機能などがあり、それらも使うことを考えるとやはり、ダイアログボックス経由の操作には慣れておくことをおススメしたい。
これで、表の体裁を崩さず、データなどの貼り付けをすることが可能になった。