HP企画
10月に入ってから新規事業であるクライアント企業の採用ホームページの企画をすすめている。先月末に札幌や長野に取材に行ってきたのも、その一環である。
人出不足のわが国でビジネスをしていくうえでは、優秀な人材の採用と定着というのは、どこの企業においても重要な経営課題である。まして店主がお手伝いする会社は規模が小さく、採用力はそんなに強くない。
会社をスタートさせた時点では、採用に関してはコンサルの対象から外していた。採用の領域は競合が多く、店主の経験と知識では太刀打ちできないと考えたからである。
ジョブ・リスティング
しかし、いざコンサルタントとしてクライアント企業の課題に向き合うと、人材の採用という課題からはどうしても逃げることができないと実感させられた。
それにいい採用コンサルを見つけようとしても見つからないのである。幹部層やエンジニアなどの採用ボリュームから見てニッチな領域には、特化したそれなりのコンサルがいるが、ボリュームゾーンの現場要員の採用となると、なかなか難しい。
そんな課題感をもっていたときに、出会ったのが「ジョブ・リスティング」である。詳しい内容は以前のBlogに書いておいたので、興味のある方はご覧いただきたい。
その「ジョブ・リスティング」手法にのっとって、採用HPを企画したのだ。コンセプトは、採用したいターゲットを1人の人物像に絞って、その人物の悩みや願望に応えることができる会社であり職場であることをわかりやすく伝えることだ。
一貫したメッセージング
それには、リスティング広告のターゲッティングから広告文、そしてリンク先の採用HPに至るまで一貫したメッセージングが必要となってくる。
とくに重要なのは、リスティング広告に興味をもってクリックして飛んだ、リンク先の採用HPである。このページでいかにメッセージを伝えるか、ここは完全にコピーライティングの世界である。
店主はコピーライティングの専門性はセロである。しかし、この手法に出会って提唱者のHPを読み、著書も読み、そしてセミナーに参加して確信し、25時間にもおよぶオンラインスクールに通って勉強した。
本番はこれからであるが、ひととおり学んだだけでも、理論的には十分期待できると考え、この状況を正直にクライアント企業にお話しして発注いただいたのだ。
シングルページ
一貫したメッセージングで重要になってくるのが、「シングルページ」というHPのページ構成である。読者のみなさんも思いあたると思うが、通常のHPにあるヘッダー部分のタグによるページ遷移がなく、縦長の1ページのみで構成されているヤツだ。
なぜ、複数のページに分割しないのか?というと、ズバリ!プレゼンと同じで、伝える順番をコントロールするのである。顧客の知りたい情報は、やはり結論である。結論のみを比較されてジャッジされてしまっては、そのほかの優位性に目を向けてもらえない。
なので、ロジカルに優位性を伝え、最終的に結論へたどり着くよう顧客に伝わる情報の順番をコントロールするのに適しているのだ。
この勉強をする前は、シングルページを見たときに、なんでこんなつくり方をするのか?と不思議に思ったのだが、なるほど説明されると理にかなっているのである。
特徴とねらい
最大のねらいは伝える順番のコントロールであるが、ほかにも効用はあるようだ。
- 遷移時間の解消
- 情報の絞り込み
- スマホでの見やすさ
- ストーリー性
- 開発期間の短縮
どの効用を見てもPCからスマホへのデバイスの変化とネットのインフラとしての位置づけ、そして大量な情報の海という環境が影響しているようである。
リリースに向けて
現在、Webデザイナーさんに制作をお願いしている。おそらく来週には初稿ができあがってくるであろう。その内容を確認しつつ、微調整をしてリリースしていく予定だ。
このHPのリリースと同時にリスティング広告を配信して、反応を見ながら広告文や検索ワードなどを調整しつつ、最適化をはかっていくのである。
この手法をマスターした際には、また読者のみなさんにご報告していきたいと思う。店主としては、あらたな手法に大きな可能性を見出しているところだ。乞うご期待といったところである。