毎日PCのアプリケーションをあたり前に使っている読者でも、PC初心者に基本的なことを教えようとすると、説明に困るような初歩の初歩がある。今回はそのような場面で役に立つウィンドウズOSの基本について、見て行きたい。
パソコンとは簡単にいうと、この機器は、なんらかの「命令」を入力して、その入力情報をルールにしたがって計算し、なんらかの「結果」を出力するという機能を持っている。
このパソコンに計算をさせるためのルールを決めているのがウィンドウズなどのOS(オペレーション・システム)である。
店主が幼いころに国内で主流であったパソコンは、ウィンドウズが出現する前のもので、パソコンを動かすためには、画面にコマンドと呼ばれる命令文を入力する必要があった。ようするにパソコンを操作するにあたっては、まずそのパソコン用のコマンドを覚える必要があったのだ。
これがMACの出現で一変する。いま読者のみなさんが使っているパソコンは画面上にアイコンと呼ばれる機能をイメージさせるマークなどがあり、それをマウスでクリックするだけで必要な機能を使うための命令の入力ができる。コマンドを打ち込む作業がアイコンなどをクリックする操作に置き換わったのだ。
イメージとしては、読者のみなさんが仕事をする場面でいうと、仕事を片付けようと一所懸命手を書類を探したり、書き込んだり、計算したりしているみなさん自身がPCのCPU(central processing unit・中央処理装置)であり、OSはみなさんが作業をするために書類を広げるデスクと考えるとわかりやすい。
そして、ExcelやWord、PowerPointといったアプリケーションは、デスクの上に広げている書類の種類と考えるとわかりやすい。筆算するための計算用紙や文章を書くための原稿用紙、絵を描くための画用紙といった感じだ。
そして、それら書類をまとめて「ファイル」と呼ぶ。ファイルの種類は、ご承知のようにファイル名の後ろにピリオドとアルファベット3文字の「拡張子」で表現されている。「.xls」や「.doc」といったものだ。
今週は以下の概要について見てきた。パソコンでさまざまな作業をしていく際に、これら概念をしっかりと理解しておくと応用や変化にも柔軟に対応できるので、ぜひ整理して頭に入れておきたい。
- パソコン
- CPU
- OS
- アプリケーション
来週も引き続き、OSの基本を見ていくことにする。