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IVY Note No.13

カジュアルの足元といえば、外せないのがスニーカーである。このスニーカーという単語、いまでは日本語の辞書にも「ゴム底の布製または皮製のスポーツシューズ」と載っているが、この呼び名をわが国に広めたのもVANである。

 

もともとズック靴とか運動靴と呼ばれ、小中学生の通学用か体育用だったキャンバスシューズをスニーカーといいかえ、オシャレアイテムにラインナップした。本来の意味は「忍び歩く人」、「こそこそする人」だが、ラバーソールなので足音が響かないということで使われるようになったそうである。

 

IVYアイテムには、やはりアメリカで人気のスポーツ用シューズで、それもオーセンティックな定番商品がチョイスされる傾向が強い。今週はその中でも代表的なものを見ていきたい。

 

コンバースオールスター

1908年に米国でマーキス・M・コンバースが設立したブランド。読者のみなさんも街中で見かけたことがあると思うが、わが国でもっとも人気のあるスニーカーブランドである。

 

オールスターは現在でもキャンバスとゴム底で設計されたスニーカーの原点のようなモノを頑なにつくり続けている。価格も手ごろで量販店でも目立つところに並べられており、一足目のスニーカーというとオールスターというイメージは強い。

 

IVYアイテムに取り入れられたころは、黒のハイカット以外はバスケットシューズにあらず、という雰囲気もあったが、たしかにホワイトジーンズや生成りのコットンパンツに霜降りグレーのトレーナーだと、黒のハイカットが古き良き時代を感じさせるコーデとなる。

 

カラーは現在20色以上がラインナップされていて、ハイカットとローカットを組合せると、かなりのバリエーションになる。定番カラーもいいが、何足かそろえて色で変化を楽しむのもいい。

 

アディダス スタンスミス

テニスというスポーツもIVYとは相性がいい。そこでテニスシューズの出番となるわけだが、ここはやはり世界でいちばん売れたスニーカーとしてギネスにも認定されているアディダス社のスタンスミスであろう。

 

このテニスシューズの名前の由来は、スタンレー・ロジャー・スミスという実在のテニスプレイヤーである。1946年生まれの米国のプロ選手で、通算100勝を挙げさまざまな大会で記録を残し、1987年に国際テニス殿堂入りをしている。

 

革製でラインなどが入っていないほとんど真っ白といったアッパーが特徴で、このシンプルなデザインゆえ、コーデに幅を持たせてくれる。また、このシンプルさがIVYの持つ上品さや清潔さといったイメージとも相性抜群であり、ここらへんが人気のポイントかもしれない。 

 

ナイキ コルテッツ

ナイキ社初のスニーカーで1972年に発売された。創業者で元陸上競技のコーチでもあったビル・バウワーマンが試行錯誤の末に作り上げた。その特徴は軽量でクッション性に優れた点で、ランニングシューズとして人気となった。

 

また、ブランドロゴをメインに配置したシンプルなデザインは、そのシルエットとともに、ランニングシューズ以上に普段使いのユーザーなどに評価され、IVYアイテムにも取り入れられるようになった。

 

ランニングシューズは、その性格からとにかく履きやすいので、このベーシックなデザインのおかげで、幅広いコーデにも合い、とにかく重宝される。この手のシューズを履いてしまうと、革靴を履くのが億劫になるほどである。

 この手のスニーカーを職場でさりげなく履くことができれば、ビジネスカジュアルも上級者の仲間入りである。