Cafe HOUKOKU-DOH

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IVYおじさんの創業日誌

グローバル企業

弊社のクライアント企業のひとつにドイツに本社をもつ巨大グローバル企業の日本法人がある。従業員数は全世界で約7万8千人、グループの総売上高は2019年に約1兆7千億円という規模である。

 

日本でそれも日本法人の単体で見ると規模は中小企業のカテゴリーなのだが、前述のとおりグローバル展開をしている巨大企業で、日本法人内で働いていても、真のグローバル企業であることを実感するし、そのダイナミズムを体感できる。

 

先日も幹部社員(部門長クラス)の研修にオブザーブさせていただいた。研修の内容もとても興味深いものだったのだが、それ以上に印象に残ったのは、研修後の懇親会であった。

 

社長以下幹部のほとんどが出席し、研修を実施した大手コンサルファームの担当者など十数名での食事会となった。

 

イタリアンレストランでの開催であったが、テーブルの都合上、2つの島にわかれる形になったのだが、面白いことにはからずもドイツ出身のメンバーが2人ほど社長の座る片方のテーブルに固まった。

 

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2人のうち、ひとりは漢字も読み書きできるほど日本語が堪能なのだが、もう一人の方は、日本語はほとんど話せない。すると自然とそのテーブルの会話は英語になるのであった。

 

あたり前のはなしではあるものの、テーブル全員が英語を流ちょうに話す飲み会など、店主はこれまで経験したことがなかった。話には聞いていたが、グローバルなビジネスパーソンのコミュニケーションというものは、このようにすすむのだということを実感したのであった。

 

結局店主のいたテーブルの方は、日本語のコミュニケーションができないメンバーはいなかったため、最後まで日本語での会話となった。つまり、英語テーブルと日本語テーブルができあがったのであった。

 

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よく就活などで「得意の語学を活かして活躍したい」といった話を転職希望者から聞くが、その結果海外進出している企業などに目が行きがちである。一方でグローバル企業の日本法人というのは、B2Cなど消費者にブランドが認知されていれば別だが、そうでなければなかなか世間一般には認知されにくい。

 

しかしわが国におけるビジネスの規模は小さくても、このクライアントさんのようにさまざまなバックグラウンドをもったメンバーと一緒に仕事ができる企業なども、世間一般にはあまり知られていないだけで、結構あるのだ。

 

店主が会社員時代に働いていた自動車部品メーカーもグローバル企業を標榜していたが、とてもおよぶものではなかった。この仕事をして、このようなクライアントさんと一緒に働けることは、とてもエキサイティングで楽しい経験をさせてもらっている。

 

こんな経験も独立起業して、現在のカタチで仕事をしていたからこそである。