トップスの丈
先日お直し屋さんの店頭で「Tシャツの丈詰めします!」という張り紙を見たのを思い出し、試しに1枚たのんでみた。
1年前にメルカリで購入した米国のオイルメーカーのTシャツなのだが、新品未使用3枚セットで7千5百円というリーズナブルな価格で購入したものだった。
フリーサイズというのが少々気になったのだが、まあこの値段なら、ということで買ってみたらやはり、丈が少々長かったのだ。
Tシャツの着こなしでは肩のラインもさることながら、とくに丈が重要である。ボトムスの幅にもよるが、できるだけ短めの方がシャープさが強調される。
なんどか着てはみたものの、やはり丈の長さがしっくりこなくて1年ちかく身に付けることはなかった。なので、まずはチャレンジということで丈詰めに出してみることにしたのだ。
日ごろよく着ているTシャツを引っ張り出してきて、それに丈詰めに出すTシャツを重ねる。コットン素材なので、洗濯してたたんだモノ同士をもってきて合わせた。コットンは伸び縮みがはげしい。
重ね合わせて計ってみると約6センチほど丈が長い。これではさすがにパッと見た感じでもわかるほどの違いである。
依頼から1週間でできあがった。費用は2千百円。Tシャツの購入価格とほぼ同じ費用である。しかし丈詰めをしなければクローゼットのこやしになるだけと自分を納得させた。
できあがりを身に付けてみると、ジャストな丈であった。ちょうどジーンズのポケットにかぶさるか、ないかの絶妙な丈。この感じが心地いい。結果的に今回の費用は、とても有意義な費用となったのであった。
アイテムの着こなしにおいてこの、「着丈」や「裾の長さ」というのはとても重要である。とくにパンツの裾を気にする人は多いが、トップスそれもアウターではなくTシャツやトレーナーなどの丈となると案外無頓着な人が多い。
トップスの丈とボトムスの幅というのは、全体の印象を構成する重要なファクターである。好みもあるのだが、パッと見を大きく左右するので、ぜひ日ごろから気にしてみて欲しい。
これに味をしめた店主は、次回割引券もいただいたので、あと2~3枚のTシャツの丈詰めをお願いするつもりである。