Cafe HOUKOKU-DOH

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IVY Note No.46

ワードローブチェックリスト

今週は春物のなかでもニットを見ていきたい。

 

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クルーネックセーター

丸首のなんのことはないフツーのセーターだが、このアイテムがIVYの着こなしにおいては、とても重要な役割を果たす。とくに春秋は上着なしで、セーターが前面に出るので、活躍の季節である。

 

「丸首でフツー」といったが、実はこのデティールが実にIVYっぽいのである。なかにB.Dシャツを着て、その上からクルーネックセーターを着る。セーターの襟元からチラリと見えるB.Dシャツにどんな色や柄をあわせるか、シャツはプレスしてカチッとした印象で行くか、洗いざらしでラフさを演出するか、など、このコーデだけでもかなりのバリエーションが選べる。

 

襟元の演出だけではない。セーター自体のカラーバリエーションも豊富で、ビビットな原色系からニット特有のくすんだ淡い色合いまで、さまざまなカラーがチョイスできる。

 

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ジャケットを羽織る時期であれば、ビビットな原色系を使ってダークカラーの上着に対しての差し色とすると面白い。一方セーターがトップスとして目立つ春先などは、春らしいピンクや薄いブルーなどのカラーが季節感を出せる。

 

パンツとのコーデももちろん楽しめる。トップスがゆったり目でパンツが細いと全体のシルエットがいかにもIVY臭いし、バランスもいい。以前の金曜日に取り上げた細身のコットンパンツなホワイトジーンズなどとの相性は抜群である。

 

チルデンベスト

クルーネックセーターより春らしいニットとしては、チルデンベストがあげられる。Vネックで首元のV字のところに複数のカラーのラインが入っているものだ。セーターとして単体で楽しんでもいいが、春先にはコットン素材のモノをチョイスし、ジャケットやブルゾンといった上着とのコーデを楽しむには、ベストの方が使い勝がいい。

 

このベストやセーター、名前の由来はアメリカのテニスプレイヤー、ウィリアム・チルデンが着用していたところからきている。そのため白のイメージが強いものの、紺や赤といったカラーもたまに見かける。

 

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上着のなかに着るのであれば、やはり白をチョイスすると、差し色効果もあって春らしいイメージになる。また、このベストは、印象としてとても小ぎれいにな印象を与えてくれるので、そこをうまく利用するのもおもしろい。

 

ベストであれば、インナーにはB.Dシャツがアタマに浮かぶと思うが、あえてポロシャツをあわせてみるのもいい。上着にチルデンベスト、ポロシャツと朝夕の寒暖差が大きい季節には、このようなレイヤードが重宝する。

 

ウールのニットを春先に手に入れるのはむずかしいので、今シーズンはコットン素材のチルデンベストのワードローブ入りを検討されてはいかがだろうか。