デザートブーツ
ようやく過ごしやすい季節となり、朝晩の寒暖差も出てきて、あさ外に出ると乾いて済んだ空気が心地よく感じられるようになってきた。
こんな空気が感じられると、急にスエードのアイテムが恋しくなってくる。ジャンパーはまだ早いので、そうするとまずは靴から、ということになる。
アイビーリーガーご用達のシューズはたくさんあるが、これぞアイビーというと、デザートブーツとワラビーというハイカットの靴が思い浮かぶ。どちらもアイビー以外のカテゴリーではあまり履かれることはない。
さてデザートブーツだが、"desert" と名がつくだけあり、そのルーツは砂漠と関係する。
その昔、英国陸軍が砂漠を行軍するとき、足に砂が入らないように工夫され、この靴が考えだされたという。
オリジナルが軍用なので、見た目の派手さはないが実用的、かつ機能的である。つくりもシンプルで軍隊向けの大量生産に向いている。
このデザートブーツ、60年代のアイビーリーグキャンパス内で、大流行した。アイビーリーガーの間でウケた理由は、「安くて丈夫」ということであった。
当時のコーデのセオリーは、オックスフォードクロスのボタンダウン、ホワイトジーンズにベージュのこれをあわせることであった。