箸休めのつもりで書き始めたIVY Noteも121話も書いてしまった。当初ビジネスネタもそんなに書くことはないだろうと考えていたが、2年半Blogをやってみて、そうでもないことも分かった。
そろそろ趣味の話題はいったんお休みして、今日から毎週金曜日は、「仕事のすすめ方~事務職の基本マニュアル~」と題して新たな連載をスタートしたい。
店主はかねてから世の中の風潮として、「事務」という仕事を軽視する風潮があるように感じてきた。決められたことをルールどおりにやるのであるから、だれでもできるでしょ!という見方である。
しかし長年事務職のマネジメントをやってきた経験から、事務というのも立派な専門性のひとつである、という考え方を持つように至った。事務がきちんとできない人材が結構な割合で存在するのである。
そのような部下たちの顔ぶれを思い出すと、ある一定の傾向があることに気が付いた。彼ら彼女らは、新入社員時代にしっかりと事務の基本を教育されていないのであった。
事務的な作業をほとんど行わない職種であったり、一般的には事務職と見られがちな職種であっても、事務作業の割合が少ないような分野を担当してきた経歴がみごとに共通しているのであった。
もちろんそのようなキャリアを歩んできても、事務作業をしっかりとこなす人材もいる。そのような人材は、自身でのキャッチアップ能力が高く、教えられなくても自分自身で努力して身に付けてきたのであろう。
しかし組織として勝手に育ってくれることを期待するのは、自殺行為である。持続的成長をめざす企業としては、最低限の知識・スキルについては、きちんと教育して能力を身に付けてもらう仕組みを構築しておく必要がある。
店主は会社員時代からそう考え、受け入れた新人に適切な教育を施そうと参考になりそうな書籍を探した。しかしながらこの世の中には、事務の基本スキルを解説したテキストになるような書籍が存在しないのである。
そんなこともあり、事務の基本スキルのテキストになりそうなテーマで今週から連載をしていこうと思う。
内容は新入社員をターゲットにしたものである。毎年受け入れる新入社員の方々に読んでいただくことはもちろん、経験が豊富なベテランの方々についても、あらためて基本の大切さを確認したり、事務スキルを体系的に理解することに役立てていただければ幸いである。