Cafe HOUKOKU-DOH

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IVYおじさんの創業日誌

音声読み上げアプリ

店主のクライアント企業は、全国各地に拠点が散らばっていたり、そもそもフルリモートで拠点がなく、各エリアを担当する営業パーソンが、全国に散らばっていたりする。

 

そんな組織で工夫が必要になってくのが、集合研修である。1日の研修のためにわざわざ全国から集まってくるなどというのは、研修の費用対効果を考えると、かなり疑問が残る。

 

そもそも人の成長に必要な要素というものは、70:20:10というロミンガーの法則で説明されるように、集合研修などによる知識やスキルの付与というのは、全体のわずか10%でしかないのである。

 

 

しかし、新入社員や新任管理職などに対する必要最低限の知識付与というものは、どこの会社でも必ず必要になってくる。テキストを各自読めといってもなかなか読むものではない。

 

動画

それならば集合研修をWebで動画を視聴する方法にしてはどうか?と考えてみた。クライアント企業の1社は、研修資料をPPTでつくり、原稿も作成し、スタッフが原稿を読みながらPPTを操作するのをZoomで録画して動画をつくっていたのを見て、思いついた。

 

この方法なら、反復継続的に行う新入社員の受け入れ説明などは、動画を視聴してもらい、質疑応答でフォローすることで、スタッフの生産性をあげることができる。

 

また、受講者も実務の段階に入って疑問点や理解不足な点が出てきたら、いつでも見返すことができ、双方にとってメリットがある。

 

イマドキは生活のさまざまな場面に動画が入り込んできているので、動画が教材としてはいちばん受け入れやすい気がしている。

 

そこで、もうひとひねりしたのが、原稿を人間が読むのではなく、読み上げアプリに読ませることにした。テクノロジーの進化はおどろくスピードであり、人間が読むより聞きやすく、また機械っぽさが逆に研修動画にはマッチしていると感じている。

 

 

この動画を社内のEラーニングのメニューに載せて、受講履歴を管理していくことで、研修担当者は、毎回同じ内容を説明するという苦痛から解放されるのだ。

 

試作

さっそくクライアントさんの入社時研修のオンライン録画を借用し、動画の試作に取りかかった。まずは、動画のMP4ファイルから音声のみを抜き出しMP3ファイルに加工する。

www.apowersoft.jp

それを文字起こしサービスの会社にお願いした。料金は1.5時間で約2万円。副業でやっている人に頼めばもっと安くできると思うが、セキュリティなどを考えると、しっかりとした専門業者に頼むのが安心である。

www.data-green.jp

上がってきたテキストをPPT資料を見ながら、研修用動画風に説明をくわえたり、ライブでの講師の話し方を修正したりして、原稿を完成させる。

 

それを音声読み上げアプリに1ページづつコピペして読上げてもらい、間違いがなければ、MP3ファイルとして保存していく。

ondoku3.com

あとは、LPの動画編集で使った動画編集ソフトでMP3のファイルを順番にならべ、その上にタイミングを調整しながらPPTのスライドを置いていくだけである。

jp.cyberlink.com

どちらのソフトも直感的に使うことができ、操作方法がわからないときは、Youtube上にアップされている操作方法を見るだけで、ほとんどのやりたいことができてしまう。

 

店主がはじめてチャレンジしたが、こんなにも簡単にできるのか、と拍子抜けしてしまったほどである。

 

これからの研修

これからの研修は、反復継続的な知識付与の領域は完全に動画に置き換わっていくことは間違いない。

 

一方で研修担当者の役割というのは、自社の事業戦略を見据えて、中長期的な視点で必要人材と現有人材のギャップを把握して、それをどのような手段で埋めていくのか?といったものに変化していくことであろう。

 

そのうえで、集合研修のあり方は大きく変わっていくことになる。これまでの一方通行の講義形式の集合研修はまさに機械に置き換わっていくことになる。

 

逆にワーク中心の研修を上手にファシリテートして、あらたな気づきや発想などを引き出したり、生み出したりするようなスキルを持った研修講師の価値は上がっていくに違いない。

 

動画とLiveの効果的な使い分けが教育効果を左右する時代が、もう来ているのである。