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仕事のすすめ方 No.5

1-4.経営理念を理解する

ほとんどの会社には「経営理念」が存在します。経営理念とはその会社がなんのために事業活動を行っていくのかといった存在意義や目的、また事業活動を行っていくうえで大切にしていく価値観などを明文化したものです。

 

会社によって、企業理念、ウエイ、フィロソフィー、社是、クレド、ビジョン、ミッション、パーパスなどさまざまな名称でよばれていますが、これらはみな広義の経営理念として理解していいでしょう。

 

経営理念を掲げる目的は、さまざまな価値観やバックグラウンドを持つ人々が会社という組織につどい、ひとつの目的に向かって行動する際に、最低限共有したい価値観を定め、会社と社員全員が向かう方向を合わせることにあります。

 

このような目的を持つ経営理念を機能させるためには、定められた経営理念の表面的な意味だけでなく、その文言の中に込められた意味を真に理解する必要があります。会社によっては経営理念を真に理解するために研修や職場でのワークショップを繰り返し行っていますが、もしみなさんがそのような機会を持っていない場合は、ぜひ上司にたずねて説明してもらい、さらに理解を深めましょう。

 

 

経営理念の実務的なメリットとしては、現場で仕事上の判断に迷った場合、「もっとも上位の判断基準になる」ということです。日々の実務ではA案、B案どちらもメリットとデメリットが均衡している場合がほとんどです。そのような場合、どちらの案の方がより、経営理念を実践するためにふさわしいかという視点で検討し、決定することができるのです。

 

経営理念などと聞くと、自分の日々の業務には関係ない、と思うかもしれませんが、みなさんが担当している業務も含め、会社で行われているすべての業務は、経営理念の実践のための活動である、と認識して仕事に取り組むことが重要です。