2-3.役割認識
ここまで、経営理念や事業計画、部門計画や業務分掌といった自身の仕事を俯瞰してながめることや、仕事の目的、種類や段階について、ひととおりお話ししてきました。それではここらへんで、みなさんが会社という組織の中でどのような役割を担っているのか、また担っていくのかを整理したいと思います。
ここで役割とは、辞書的な意味でもいいのですが、もっとわかりやすくするために、
組織や個人が、
- だれに(どのようなお客さまに)
- なんのために(どのような目的で)
- どのような製品やサービス(仕事・ミッション)
を提供するか、を明文化したものとします。
ここでのポイントは、先ほどから説明している「お客さま視点」を入れて設定することと、会社や部門の役割を一緒に整理して自らの役割と連鎖させるのです。ようするに自身の役割を社員全員がまっとうすると、経営理念が実現できるしくみにすることです。
会社や部門の役割は、経営理念や業務分掌を参考に設定していきましょう。具体的なステップとしては、以下のとおりです。
- 自分のお客さまはだれかを考える
- 自分のお客さまにどんなサービスを提供するのかを考える
- 自分の部門の役割と自分の役割を確認する