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IVYおじさんの創業日誌

図式化

専属人事パートナーとして、クライアント企業の相談に対応していると、いろいろと幅広いテーマの相談をいただく。それが当社の付加価値であり、差別化要因なので、とてもありがたい。

 

幅広テーマのなかでおもしろいものをあげると、社員の消費者金融への借金問題への対応やスメルハラスメント、若手人事TOPGUNの育成コーチ、自動車管理規程作成などいずれも世間一般で考えられる人事の専門性とはずいぶんとイメージが異なる内容だ。

 

先日はMBAプログラムのケーススタディについて、アドバイスを求められた。これも人事の専門性、と考えると守備範囲外である。

 

一方で会社員時代に幹部候補者選抜研修で半年間のアクションラーニングなどの経験を通じて、MBA式のケーススタディは面白く、好きなテーマではある。そんなこともあって、さっそく対応させていただいた。

 

テーマは「質問のスキルを上げる」というものであった。テキストにある解説の後に続いて演習問題があるのだが、その設問内容がテキストで解説されているテンプレートに沿って演習課題に描かれているケースを分析し、その上で問題点を特定して最適解を考えるよう設問がステップを切るよう設計されていた。

 

 

店主も事前に課題を確認し、自分なりに最適解を考えてみた。その際、いつものようにテキストにあるテンプレートをExcelに打ち込み、テンプレートのとなりの列にケースを分解してならべ、マトリクスの表をつくりながら考えて行った。

 

アドバイスを求められた際には、その表を共有しアドバイスを行った。そうするとクライアントさんからとても感心された。「こういうように表にまとめるとわかりやすいですね」といわれたことがとても新鮮であった。

 

店主のなかでは、なにか考え事をするとき、それも内容が複雑になるほど、必ずといっていいほど図や表に現状を書き込みながら、考えをまとめていく。これは新入社員時代からずっと続いた作法である。

 

もっとも効果てきめんだったのは、給与計算や社会保険などで、対象期間や締め切り日、支給日など規定などに書かれている時間軸を理解する場面であった。複雑な関係性は文字を読んだだけでは頭の中に関係性をイメージするのはむずかしい。

 

ホワイトボードやメモ紙にサッと図式化して整理していくと、自分の中での整理にも役立つし、上司部下、メンバーなどと内容を共有する際には、役立つどころではなく、こうしないと理解してもらえない。

 

こうして自身のなかではデフォルトであったことが、あらためて他者からフィードバックを受けることで、図式化による見える化の効果について、認識できたのであった。このスキルも自分の強みとして認識し、活用していきたい。