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仕事のすすめ方 No.19

3-5.相手の立場に立って考える

これは仕事に限らず人間関係の基本として大切なことなのですが、どうもわたしたちは職場で仕事をしはじめて、いそがしくなってきたり、慣れてきたりすると忘れてしまうようです。

 

仕事におけるアウトプットには、ある意味完成形は存在しません。その場面場面に応じて、ベストと思われるものを完成形とし、成果物として社内外の関係者に渡すことになります。

 

そしてその相手から、成果物の内容や品質についてフィードバックを受け、取引完了ということになります。当然、相手がこれでは受取れないので、このように修正してください、となればそこから修正作業を行うことになります。

 

要するに仕事における完成形を判断するのは、仕事のアウトプットをわたす相手ということになります。こう考えると仕事においても、つねに相手の立場に立って物事を考え、成果物の内容やレベルを自分なりに予測して仕事をしなければならない、ということが理解できると思います。

 

たとえば、上司から資料の準備を頼まれたときに、その資料がどのように使われるのか、それを踏まえて準備する必要があります。上司がひとりでその資料を分析、検討するのか、社内の打合せに使うのか、役員会の報告に使うのか、はたまたお客さまへの説明用に使うのかで、資料の準備のしかたはまったく違ったものになるでしょう。

 

仕事ができるな、と感じている先輩の動きをたまに観察してみてください。そのように資料の準備を頼まれたときに、用途を確認もせずに資料を準備し、一発で上司にOKをもらっていると思います。

 

仕事のできる優秀な社員は仕事中、自分の仕事をやりつつも周囲の同僚が、いまどんな仕事をやっていて、その進捗状況の良し悪しや、直面している問題までつねに把握しています。そのくらいの感度のアンテナを持っていればこそ、相手の立場になって考えることができるのです。