6-7.見える化(2/3)
(2)見える化のポイント
①情報のジャストインタイム
- 必要な情報だけを
- 必要な人、必要な場所に
- 必要なタイミングで提供する
情報をジャストインタイムに提供し、興味を持って確実に見えるようにすることが非常に大切です。
②見せ方の注意点
なお、せっかく見える化しても有効に働いていないということが起きないように、次のことに注意します。まずは、本当に必要な情報が見えているかです。そもそも見せたい情報が何か明確になっていない場合は、必要な人に必要なことが見えていない可能性があります。
次に、見せようとしているかです。見る人の視野に飛び込んでくるように工夫されているかが重要です。最後に、見ようとしているかです。問題意識を持って見るように、意識付けがされているかどうかは情報の有効性を左右します。
「見れるようになっているから、見ない方が悪い。」というのは、見せる側の理屈です。基本的には、見せる側が見る側のことを考えながら見せ方を変えたり、見てもらえるように動機付けをしていかなければいけません。
- 一目で変化が分かるようにグラフ化する
- 変動が見やすいように
- 異常が一目で分かるように
③IT活用の注意点
では次に、見える化のポイントの3つ目として、IT活用の注意点について説明していきます。近年、ITツールの進化により、比較的容易に、情報のインフラを整備することが可能となりました。ただし、いくらITツールが進化したと言っても、忘れてはいけないことがあります。それは、
- ITには見せようとする意思はないこと
- 「見てくれるはず」という前提で考えてはいけないこと
- ITツールで見せるために、情報の鮮度を犠牲にしてはいけない
ことの3つです。特に3つ目の情報の鮮度に関しては、よく注意を払っておく必要があります。