Cafe HOUKOKU-DOH

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IVYおじさんの創業日誌

請求書

先週の金曜日、はじめて請求書を発行して、クライアントさんに送った。これで、会社として売上げがあげることができた。起業の月に請求書を発行できたのは、上出来かもしれない。これもいままでお世話になってきた周囲のみなさんのおかげである。

 

26日に成果物を納品して、検収したら請求書を送るよう、発注のときに言われていたのだが、請求書のフォーマットをどうするか?まではアタマがまわらず、段取りよくとはいかなかった。

 

前日になってスケジュールを見ていて、請求書のフォーマットを決めていないことに気がついた。さっそく気の利いたフォーマットをネットで探してみたが、どうもピントこない。

 

見積書はネットで探して、気に入ったテンプレートがあったので、それを参考に色調をコーポレートカラーの藍色にしてみた。ちなみに当社の藍色は、DIC2389、RGBだと、0,76,113と定義している。

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この見積書、けっこう評判がよく、2、3社の方からカッコイイ見積書だとほめられた。見積書がかっこよくても、仕事の中身が・・・ではしかたがないのだが、ほめられて悪い気はしない。見積書見たさに商談が増えるようなことがあれば、それはそれで目的を達成しているといえる。

 

で、請求書だが、見積書の評判がすこぶるよかったので、これをベースにタイトルとか、必要な部分を変えてつくるのがかっこよくていいのでは?ということで、作ってみた。あたり前だができばえはよく、満足のいく仕上がりになった。

 

現場実習

カラー印刷したサンプルを見ながら、コーヒーで一服していのだが、ここで懸念がアタマをよぎる。「見積書と見間違って、机の書類にまぎれて、処理を忘れられはしないか?」。

 

会社にはいろいろなタイプの方がいる(ダイバーシティ)ので、書類整理の苦手な方の手にわたってしまった場合、振込手続きにまわしてもらえない!こともあり得る(弊社の現クライアントさんには、そのような方はいないと断言しておきます)。

 

やはりここは、これまで仕事で実践してきた「色別管理」で行くしかない!とあっさり方針変更である。

 

店主は新卒で自動車部品メーカーに就職した。多くの会社が現場実習をやるように、店主も文系ながら工場の製造ラインに入って3ヶ月間現場で実習をした。

 

なんの仕事でもそうだが、「営利企業の中に、意味のない仕事は存在しない。」というのが若いころからの店主の信条で、そういう視点で製造現場の仕事を見てみると、さすが日本の誇る自動車産業の一翼を担うメーカー!、ノウハウの宝庫であった。

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店主は組み立てラインという、ビスやレバーなどといったたくさんの部品を、30人くらいが一列になって流れ作業で組付けていく職場に配属された。そのラインを流れる製品は1日に多いときで十数回も種類が変わる。

 

種類が変わるたびに、自分の担当する工程で組付ける部品が変わる。たとえばビスを締める工程であれば、製品によってビスの長さが「ほんの数ミリ違うだけ」という場合もある。目で見ただけでは違いが判らないような部品が1つの工程に十数種類もあったりする。

 

製品が切替わる先頭に、製品番号を書いたアクリルのカード立てが、製品と一緒にコンベアを流れてきて、目で見てここから製品が変わるとわかるようになっている。チェックリストも一緒に流れてくる。作業者は自分の工程にある、いままで使っていた部品の入ったタッパーをふたを閉めてしまい、新たに使うタッパーを棚から持ってきて、チェックリストとタッパーに書いてある部品番号を確認して、名前をチェックリストに記入するのだ。

 

また、製品がテスト工程をパスできず不良品と判定された場合、その場で赤い荷札(赤エフと言っていた)を付けて、ひと目で不良品だとわかるようにして、万が一良品にまざってもすぐに気が付くいうになっていた。

 

こんな経験をしたおかげで、前職では会社に提出する書類も、カラーのコピー用紙を使って意味づけし、一般の書類とまざっても重要な書類だとすぐに気が付くようにしていたのだ。現場実習の気づきのおかげである。

 

話が長くなったが、そんなことを思い出しながら、同じ書式ながら藍色の部分をより注意を促す黄色系の色に変えてみた。これで、請求したが振込まれない!ということは起こらないことを期待しよう。